JA兵庫六甲の芸能イベント2010年10月07日

 2ヵ月ほど前に地元JA(農協)支店の組合員向けチラシが目についた。何を隠そうれっきとした農協組合員である。年金受取は農協口座である。チラシはJA兵庫六甲合併10周年記念イベントの案内だった。申込金500円で西宮市民会館(アミティーホール)でのトーク&バラエティーショーをお弁当・お茶とさくらやまなみバスの一日乗車券付きで観劇できるという企画だった。早速、ご近所の仲良しご夫婦と一緒に夫婦で申し込んだ。
 今日、その観劇の日だった。申込みが予想外に多く、やまなみバス乗車は通勤・通学客に支障が出るとの懸念から、急きょ貸切バスでの往復に変更された。座席をほぼ満席にした貸切バスが、朝8時発に最寄り停留所を出発した。路線バスでないため住宅街から市役所前に直行し、8時45分には到着した。結果的に開場までの1時間余りをホ-ル前のアクセススペースで列をなして待つことになった。ただ長時間の待ち時間は、前列9列目の特等席での観劇という報酬をもたらした。
 10時30分に開演し、組合長や来賓の挨拶の後、第1部のトークショーが始まった。カラー&イメージスタイリストの肩書を持つ女性から、プロジェクターで食欲やファッションと色との関係を解説される。半数以上を占める女性陣には好評だったようだが、亭主族には正直言って退屈なトークだった。11時45分から昼食休憩となる。入場の際渡されたお茶付きお弁当を手にホール南の公園に向った。二組の夫婦が絶好の行楽日和の木陰でお弁当を開いた。八つの仕切りに季節の惣菜とご飯が小分けされた上品な幕の内だった。亭主二人はご近所さん用意の缶ビールと日本酒が何よりのご馳走だった。
 12時半からお目当てのバラエティーショーが始まった。神戸出身の若手漫才・ボルトボルズ、手品のビックリTSUKASA、はげネタ漫才の海原はるか・かなた、宮川左近ショウ生き残りの歌謡漫才の暁照夫・光夫、上方講談の旭堂南陵、バツイチネタの漫才ミヤ蝶美・蝶子と続きトリを三兄弟の歌謡漫才・横山ホットブラザーズが務めるという舞台だった。7組の芸人による3時間もの舞台である。一組30分近い持ち時間が、テレビの細切れ舞台では味わえないそれぞれの持ち味を遺憾なく発揮した芸を披露させた。観客との掛け合いも実際の舞台ならではの楽しいものだった。個人的には若手ボルトボルズのスピード感溢れる漫才、暁照夫の名人芸の三味線バチ捌き、横山ホットブラザーズの生のノコギリ演奏などに惜しみなく拍手した。
 16時に終演後、再び貸切バスで帰路に着く。車内には久々に大笑いした満足感を口にする乗客たちの会話があちこちで聞かれた。