チョッピリ非日常の嬉しい風景2010年11月29日

 異国の旅路の非日常の世界から戻り、再び平穏で慣れ親しんだ日常の世界での時が刻まれていく。早朝散策も翌日から再開した。
 冬の夜明けは遅い。6時半に自宅を出ても尚暗がりが支配している。徐々に明るさを取り戻す中を厚手のダウンジャケットに身を包んで歩を進める。有馬川沿いの裸になったさくら並木が寒々とした風景をかもしている。北国からやってきた鴨たちの群れが川面で我が世を楽しんでいる。
 名来橋を渡っていた時だ。川の真中に突き出た大石のてっぺんに何かがいる。目を凝らしてじっと見詰めた。カワセミだった。日常の世界のチョッピリ非日常の嬉しい風景だった。