ミュージカル有間皇子物語の公演に向けた船出2013年03月21日

 先日の市民ミュージカル劇団『希望』後援会役員会で、劇団の髙井代表から有間皇子物語の台本を頂いた。個人的にも初めて手にしたミュージカルの台本だった。全二幕二十場の舞台劇の40頁に及ぶ冊子である。一読して髙井代表のミュージカル作家としての豊富なキャリアと脚本家としての優れた才能が結実した作品だと知らされた。彼の作・作曲・演出による創作ミュージカルの舞台稽古がいよいよ開始される。
 髙井代表は、1955年に宝塚歌劇団作曲家として入団後、1969年には日本ミュージカル研究会(劇団JMA)を創立・主宰され、40数年間に渡ってミュージカル作家として数多くの作品を世に出され、多くの芸術文化賞も受賞されている。
 その髙井代表が山口町の新興住宅街に在住されていた。山口の有志たちが山口ホールや町の活性化を話し合う中で髙井代表とも懇談した。その過程で「それならいっそ、この町にミュージカル劇団をつくっては?」ということになった。人口2万人にも満たない小さな町に、2年前の11月に市民ミュージカル劇団『希望』後援会が設立され、12月には劇団の旗揚げ公演が上演された。以来、2回の公演は山口ホールを満席の観客で埋め、西宮まちたび博オープニングセレモニーへも出演するなど着実に地域に定着し行政にも認知されてきた。
 そうした実績を背景に、劇団はいよいよ創作ミュージカルの公演に乗り出すことになった。地元山口ゆかりの歴史上の人物・有間皇子を題材とした古代ロマン「有間皇子物語」である。公演日程は山口ホールを舞台に11月30日(土)と12月1日(日)の各2回の4回公演を予定している。
 とはいえ、創作ミュージカルだけに過去3回の既存作品の上演とは比較にならない多額の費用と労力を要する。脚本、作曲、音響、照明、舞台、衣装等のすべてを一から作成しなければならない。必要資金の調達や観客動員に向けた支援態勢づくりが不可欠だ。先日の後援会役員会でも支援態勢づくりに向けて「有間皇子公演を成功させる会」の立上げを確認した。4月20日の後援会第3回総会で会員の皆さんに提案し支援を得なければならない。劇団立上げメンバーのひとりであり、現在は後援会事務局を預かる立場である。今後の支援活動に向けて多くの知人・友人の協力を得るための活動に心しようと思う。