メモリアルの会員向け終活セミナー2013年05月28日

 2日前の日曜日、冠婚葬祭の会員向けの終活セミナーとお食事会に参加した。三田にあるメモリアルハウスけやきの森という会場に9時半頃に着いた。30代から80代までの幅広い層が約50人席を埋めていた。終活をキーワードに「認知症とその対応」と「任意後見契約」の各45分程度の2つの講演があった。
 「認知症」テーマの話は何度か聞いたが、今回のダスキン介護サービス講師の講演は比較的よくまとまった分かりやすい話だった。物忘れの多くなった老夫婦のことを「代名詞夫婦」と言うらしい。アレコレソレの会話中心の夫婦である。認知症と物忘れの違いは何か。忘れたことの自覚がないのが認知症だそうだ。認知症患者との対応は、間違いを否定せず受入れること。文字には比較的よく対応できる。カタカナよりひらがながよく特に漢字には敏感。たとえばトイレには「便所」の、玄関には「締切」の張り紙をする。40-70プログラムというのがある。子供が40歳、親が70歳になったらエンディングノートなどをテーマにお互いに先のことを話し合う。配偶者が亡くなった後の男女の余命の違い。夫は5年、妻は20年の現実。葬儀後の初七日、四十九日、一周忌などの仏事は残された配偶者遺族の心のケアの意味合いもある。等々。
 二つ目の行政書士による「任意後見」の話は、認知症になったら例え配偶者や子供といえども本人に代わって施設入居などの契約ができないという法的制約を前提にした話である。将来、認知症などで判断能力が不十分になる場合に備えて事前に任意後見契約をしておくための考え方や手順を学んだ。
 セミナーの後、30分ばかり主催者の冠婚葬祭向け会員制度のPRがあり、昼食となった。メモリアルの日に会場で提供する懐石風のお弁当だった。5500円のお弁当としては少し高すぎる気がしたが、今回は無料招待である。招待弁当としては文句なしに立派で美味しい昼食だった。