続「復婚・・・あれから40年」2013年07月17日

 昨日のブログ記事「復婚・・・あれから40年」を読み返して思った。いかにも中途半端である。単なるボヤキではないか。負け犬の遠吠えの印象すら漂っている。これは我がブログの「前向き」コンセプトに適っていない。というわけで続編に挑むことにした。
 言うまでもなく「復婚」のスタイルは夫婦さまざまである。ご近所にも続々と生まれている復婚族ご夫婦のそれぞれの形が、家内のとどまることにない食卓でのトークを通じて漏れ伝わる。成功事例や失敗事例、中には悲惨な結果を招いた事例すらある。結局のところ復婚スタイルを決定するキーワードは「距離感」ではないかと思う。
 復婚とは、夫のリタイヤ後に訪れた夫婦が四六時中自宅で鼻突き合わせる事態のことである。「永年連れ添った夫婦は空気みたいなもの」という説は復婚夫婦には通じない。あれから40年である。夫婦の「向き合わなかった40年」の後に突如として訪れた「ご対面」である。ぎこちなさやギクシャク感はあって当然と心得よう。うっとおしさや煙たさはお互い様である。今まで気づかなかった互いの実像が霧が晴れたかのように迫ってくる。性格の突っ込んだ部分での良さ悪さや、立ち居振る舞いの我慢のならないクセなども見えてくる。
 良好な復婚スタイル確立の第一歩は、こうした現実をありのままに受け入れることから始まる。とりわけ夫の感情的で刹那的な対応には、妻の夫以上に感情的で刹那的な反撃が繰り出されることを覚悟しておくことだ。この場合、家庭と地域で強固な基盤を確立している妻が圧倒的に有利な戦いを展開できることは明らかだ。
 夫の頼みとすべき武器は、永年の企業社会という戦場で鍛えられた分析力、企画力、交渉力といった問題解決のための冷静な手法である。事態を冷静に受け止め、問題の所在を把握し、解決のための選択肢を準備し実行に着手する。こうした一歩離れた「距離感」は、限られた人間関係の枠内の仲間内しか通用しない共通言語で過ごしてきた妻族の最も苦手とする点である。それだけにこの手法をもって新たな復婚スタイルを共有化するのはかなりホネである。
 それでもやらねばならない。つまるところ良好な復婚スタイルの確立とは、夫婦間の「適度な距離感」を確立することに尽きるからである。それこそが双方にとっての豊かな老後生活を約束するものである。あらためて噛み締めたいキャッチコピーがある。「夫婦はひとり、時々ふたり」。(やっぱりオチがない。続きを考えるとしよう)

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