社協福祉講座「寸劇で詐欺の手口を学ぶ」2014年09月05日

 午後1時半から3時まで社協分区の福祉講座が自治会館で開催された。いつもの講演形式とは異なり、今回は寸劇で「詐欺の手口」を学習しようという試みである。出演は、川西市に本拠を置く「NPO法人ウェルビーイング・アミーゴ」の面々である。地域のお年寄りを中心に約30名が受講した。
 寸劇は、出演者とスタッフを合わせて総勢13名ものメンバーで行われた。詐欺の典型的な三つのパターン「オレオレ詐欺」「催眠商法」「警察官をかたったカード詐取」が60代~70代のご婦人の劇団員たちで演じられた。素人っぽさ溢れた熱演だった。寸劇の台本自体もよくこなれており、お年寄りに分かりやすい内容だった。合間にMCからそれぞれの詐欺の手口のポイントと注意点が喚起された。最後に出演者たちが手にした詐欺防止の六つのキャッチコピーの垂れ幕を参加者一同で唱和して幕が下りた。
 寸劇の後、参加者一同でリズム体操のようなトレーニングがあった。ヨサコイの鳴子(または鈴)、青竹踏みのような竹、細長い棒が配られた。「あんたがたどこさ・・・」の歌を歌いながら指定の箇所で鳴子を鳴らしたり竹を叩いたりする。簡単なようで結構難しい。それが終わると今度はゲームである。全員が輪になった椅子に座って、歌のリズムに合わせて自分の膝や左右のお隣さんの膝を叩きあうというゲームだった。手順を間違えないよう緊張しながらゲームに興じた。お隣の社協役員の仲間が言った。「デイサービスの予行演習みたいやね」。ナルホド。
 何はともあれ1時間半の講座が和気あいあいと終了した。工夫を凝らした寸劇とゲームで退屈する間もない楽しい講座だった。