忽然と登場した畦道の大木2014年09月28日

 この夏に住宅街周辺の大規模な除草作業が行われた。市の手配と思われる業者の作業風景が散見されていた。その後、ふと目に入った光景に驚かされた。
 住宅街と中国道の間に市が管理する市民農園がある。中国道は農園の北側の丘陵地を開発して東西に貫通している。中国道の擁壁代わりに丘陵地の自然林が残されていた。
 その丘陵地の裾と農園の間に畑仕事用の杣道が残されていたようだ。この夏の除草作業で、初めてその杣道の除草と間伐が行われた。その結果、中国道の擁壁を囲んでいるネットフェンスの手前に忽然と畦道が登場した。畦道の真ん中には間伐を免れた大木が、いやでも目につく姿で残された。
 「あんなところにあんな大木が生えていたんだ!」。その光景を目にする散策を始めて10数年になる。今まで気が付かなかったその光景を初めて目にした気がした。驚きとともに何となく嬉しくなった。その畦道を歩きながら大木の幹を愛おしく叩いてみた。