スマホの待ち受け画面2016年04月09日

 私のスマートフォンの待ち受け画面には臆面もなく初孫・花ちゃんが登場する。ロック中の画面もホーム画面も別々の花ちゃんである。数ある花ちゃん画像の中から可愛くてお気に入りを選りすぐっている。花ちゃん誕生前は散歩道のお気に入りの風景画だった。
 半ばあきらめていた花ちゃんの誕生だった。それまで知人・友人たちに見せられる待ち受け画面の孫写真に相槌を打ちながら醒めた気分は拭えなかった。妬み半分にそのジジバカぶりを冷ややかに眺めている内心を包み込んでいた。
 今や事態は一変した。我ながらナント現金な!とも思う。誕生前から友人たちがしきりと口にしていた 。「孫はホンマに可愛いで・・・」。確かに可愛い。苛酷な現役生活で我が子と接する時間が限られた世代の祖父にはとりわけその想いは強いものがあるだろう。かくいう私もその世代に属する。子育ては家内に任せっぱなしだった。
 それだけに古希を迎えてようやく授かった初孫は格別である。晩年に孫を抱ける人生とそうでない人生では天と地の開きがあると思わざるをえない。一日に何度も見るスマホの待ち受け画面を目にしながらそのことを痛感するこの頃である。

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