地区ネットワーク設立に向けた懇談会2021年11月02日

 地区ネットワーク会議設立に向けて地域の関係者の皆さんに集まって頂いて懇談会を開催した。地区ネットワーク会議は地区社協が主催する地域組織やグループの横断的な意見交換の場である。今回の懇談会は地区ネットの運営の在り方についての幅広い意見を関係者からお聞きするいわば設立準備会という性格をもっている。1時半開会の会場には、地区社協の事務局を含めて14グループ20名の出席があった。
 冒頭、地区社協会長として次のような挨拶をした。「地区ネットの設立趣旨は地域コミュニテイの再生にある。高齢化、少子化、単身世帯化、共働き世帯増といった環境変化が、既存の地域組織の弱体化を招いている。自治会退会者増、子供会・婦人部の解散、既存組織の役員体制の弱体化等である。こうした地域コミュニティ弱体化の結果、地域の様々な困り事や問題が埋もれてしまい放置されがちになっている。高齢者、障がい者、介護者、子育て等の生活弱者の地域支援が行き届かなくなる。そこで地域の既存のグループが枠組みを超えて自由に意見交換できる場を設けたい。グループ間の繋がりと活動や情報の共有をはかりながら参加者の抱える悩み事、困り事、相談事の共有と対応を目指したい」。
 市社協の地区担当による進行で懇談が始まった。グループと出席者の自己紹介の後、5分程度の時間を取って参加者に「気になっていること」「こんな話をしてみたい」「こんな会になったらいいな」等についてメモしてもらった。その上で順次、その内容を報告してもらった。さすがにグループの代表者たちである。思いのこもった活発な発言が相次いだ。全体の発言を聞き終えて、相互の意見交換となった。この会の役割についての質問や運営の在り方について要望が多かった。予定の2時間を少し超えてところで意見交換を終えた。
 懇談での意見を踏まえて主催者として次のような「まとめ」を述べて閉会の挨拶とした。「①地区ネットの役割に関すること②運営の在り方に関すること③新たな課題の指摘という三つの点が指摘された。①については、特に地区ネットと地域交流拠点との関係や違いが問われた。地区ネットは地域の困りごと等を共有し合い対応することが主たるテーマで、交流拠点は全住民対象の居場所であり交流と活動の受け皿という違いはあるものの一層の整理が必要。②については、義務や宛色で参加するのでなく、自由に自発的に参加でき、井戸端会議風に多様な意見が気軽に話せること、地道に継続して開催されること等の期待があった。③新たな課題として、効果的な情報共有に向けてホームページやSNSが活用できる環境づくりや、意見を吸収しづらい若者層の参加を促す取組みが必要」。
 2時間余りの多様で活発な意見交換が交わされた懇談会だった。それだけに主催者に課せられた課題も多い。

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