”認知症発症可視化”の発信は?2022年11月12日

 キャラバンメイトとして初めて本格的な認知症サポーター養成講座を開講した。パワーポイント・テキスト作成等の準備や当日の受講者との質疑、受講者アンケートの回答等を通じて”認知症発症の可視化”という点の行政や専門職の及び腰が気になった。
 永年、民生委員や地区社協役員を経験した立場から、認知症発症者や介護家族の地域支援には”認知症の可視化”が欠かせないと痛感している。当事者の散歩中の不審な行動を見かけた時、ご近所さんが認知症発症を承知しているかどうかで対応は変わってくる。当事者がおひとり住まいの場合の見守りも自ずと注意喚起が変わってくる。
 ところが認知症サポーター養成講座の標準教材には認知症発症の地域への発信については全く触れられていない。今回の私の講座の終了後の意見交換で、受講者のクリニック院長の「講座での認知症発症の地域発信という点はこれまでの様々な研修では聞かれなかったことで”目から鱗”の思いで受け止めた」というコメントがあった。それほど医療、介護の現場では可視化は一般的な認識ではないようだ。
 私の講座のパワーポイント・テキストでは、この点について次のように記載した。「認知症発症情報のご近所や地域への発信を!①地域への認知症発症の発信が、トラブルを避け、地域支援の環境を整える②徘徊時の情報も得やすくし保護の機会を拡大する」
 市社協の認知症サポート担当者から、キャラバンメイトの交流会を考えているとの情報を得た。大賛成であり、ぜひ参加したい。そうした交流の場で”認知症発症可視化”の講座での発信についても意見交換したい。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック