書斎スペースを覆う洗濯物2024年01月14日

 冬場になってリビングの暖房が稼働するようになるとエアコンの吹き出し口辺りの光景が一変する。吹き出し口前の三角コーナーに設置されたプラスチックの棒に吊るされた幾つもの針金ハンガーに洗濯物がぶら下がる。エアコンの温風で洗濯物をいち早く乾かそうという家内の所行である。半分は亭主の下着などの衣類なので異議を唱えるわけにはいかない。
 問題はその場所である。大型デスクが設置された亭主の書斎スペースの上にエアコンがあることだ。デスク右側の三分の一ばかリ上の空間には洗濯物が我が物顔にのさばっている。デスクの右端に設置した書棚の上にはプリンターが載せられている。洗濯物がある時は、プリンターは洗濯物にすっぽりと隠れてしまう。使用するときは洗濯物を搔き分けて操作する羽目になる。
 こうした事態に内心では釈然としていない。とはいえ異を唱える気は毛頭ない。公共の福祉に個人の我は通用しないと心得ているからだ。それ以上にリタイヤ後の亭主の日常は家内の家事に支えられていることが身に染みている。波瀾を巻き起こして我が身に降りかかる火の粉は回避するるに越したことはない。

老夫婦二人の穏やかな生活に戻った2024年01月04日

 2日の朝に娘家族がUターンした後、ひとり我が家に残っていた長男も3日の昼過ぎに帰宅した。賑やかだった我が家のリビングに再び静寂が戻った。
 誰もが手をつけなかったおせち料理の不人気アイテムが夫婦二人の食卓に並んだ。玄関の土間いっぱいに占めていた履物がいつものように二人分の普段履きだけ寂しげに置かれている。リビングのテーブルに広げられていたお菓子の詰まった箱も片づけられた。
 テレビは元旦に発生した能登半島地震の災害情報を伝えている。被災地の過酷な現実に思いを馳せながら、あらためて夫婦二人の穏やかな生活に感謝した。

今年も家族揃っての元旦風景に感謝2024年01月01日

 2024年の元旦の朝である。3時頃に目が覚めてベッドを離れた。リビングで朝食抜きの朝のルーティンを済ませてビデオで時間をつぶした。家族揃ってのおせちとお雑煮の元旦の朝食を欠かすわけにはいかない。6時前にウオーキングに出かけて7時半に戻ってきた。ちょうど玄関先に息子の車が停車し来訪直後の息子夫婦の姿が見えた。
 今年も我が家の元旦に息子夫婦と娘の家族が無事に顔を揃えてくれた。朝食の食卓に心ばかりのおせちの注文品と家内の玉子焼きなどの手料理が並んだ。新年の挨拶を皮切りに7人家族揃っての朝食が始まった。いつまで続くかわからない恒例の元旦風景を今年も迎えられたことに感謝するほかはない。

花ちゃん家族と囲んだ”明太もつ鍋”2023年12月31日

 前日に花ちゃんのリクエストで最寄りの”めんたいパーク”に出かけた。帰り際にお土産コーナーを覗いた時、「具材をセットした「明太もつ鍋」(3~4人前、3,580円) が目に留まった。花ちゃん家族と一緒に珍しい鍋料理を囲むのも悪くない。献立に苦慮している家内も同意した。
 次の日の夕食、明太もつ鍋の調理が始まった。セット内容の国産牛もつ、明太子ばらこ、ちゃんぽん麺、旨だし、一味唐辛子にニラ、キャベツしめじが追加された。解凍した旨だしに水を入れて具材を加えて中火でじっくり炊きこむ。煮立ちした鍋にナイロン袋に入った明太子を筋状に載せる。お玉で明太子をスープに溶かして出来上がり。
 煮立った鍋の具材をふうふうしながら口に運ぶ。たっぷりの明太子の辛さがほどよい味付けとなって旨味を引き出している。鍋仕立ての牛もつの珍しい味わいも愉しめた。具材がほぼ底をついた頃に二玉の太目のちゃんぽん麵が投入さ、大人4人と子供1人のお腹をほどよく満たした。翌朝の朝食にも残った明太スープのおじやが待っていた。
 一粒で三度おいしいい”明太鍋”を堪能した。

家内の誕生日を回らない寿司屋で2023年12月04日

 家内の誕生日がやってきた。夫婦で外食ランチするのが恒例である。去年は道場の「七りん」で焼肉ランチした。今年は”回らない寿司屋”の「流れ鮨・三代目おとわ」にした。自宅から徒歩10分余りの距離である。最近は家内もウオーキングに励んでおり、歩いて行くことにした。12時15分前にお店に到着した。週末だったがさすがに”回らない寿司屋”は混みあっていない。すぐにテーブル席に案内された。
 タッチパネルのメニューで注文する。お勧めの盛り合わせ鮨のランチセットは平日限定である。好みの単品を選択することにした。最初にオーダーした「旬の軍艦三昧」(あん肝、ナマコ、白子)は、回転寿司では味わえない食材の美味しさだった。サーモン、ホタテ、生タコの炙り三昧、つぶ貝、カニマヨ、シャコを味わい、茄子のわさび漬けで〆にした。茄子のわさび漬けはさっぱりしたわさび味が〆にピッタリの逸品だった。
 セットメニューでないため写真を撮るのを失念していた。辛うじて撮っていた最初と最後の写真でブログ用に間に合わせた。
 夫婦それぞれの誕生日の外食ランチが、日頃は互いに”放飼い”の老夫婦に二人一緒の穏やかなひと時をもたらす機会となっている。

三連休で花ちゃん一家が来訪2023年11月04日

 ”文化の日”を挟んだ三連休である。孫娘・花ちゃん一家がやってくることになった。家内と一緒にひと足先に花ちゃんだけを大津に迎えに行った。大津までの名神高速は故障者があって大渋滞だった。いつもの倍の2時間かけて1時頃に到着した。
 誰もいない花ちゃん宅に預かった合鍵で入って花ちゃんの帰宅を待った。この間ばあちゃんは家の周囲の花壇の草抜きに余念がない。じいちゃんは持参のPCで地域活動の事務処理で過ごした。
 2時45分頃に花ちゃんが帰ってきた。「今日は校外学習で京都市動物園に行ってきたんや」とのこと。
 花ちゃんの宿題や着替えを整理して3時15分頃に我が家に向かった。3泊4日の久々の孫娘の我が家での滞在が始まった。

コロナ謹慎最後の日のサプライズ2023年10月04日

 コロナ謹慎の最終日のお昼前だった。チャイムが鳴って謹慎中の我が家に来訪者があった。ご近所の家族ぐるみのお付き合いのあるお宅の奥さんだった。私のブログの愛読者でもある。
 用向きは我が家へのお弁当の差し入れだった。公開済みのブログには夫婦一緒にコロナを発症した旨を記事にしている。この記事を読んで頂いてのお気遣いだったようだ。差し入れして頂いたお弁当は老舗・三田屋の超豪華な」ステーキ弁当だった。
 我が家の日常生活にはご縁のない代物である。こんな特殊事情でもなければありつけないお弁当を二人でじっくり味わいながら頂いた。コロナ謹慎最後の日の嬉しいサプライズだった。

孫と祖父母の3Dアート館のビックリ体験!2023年08月12日

 お盆の帰省で孫娘・花ちゃんがひとりで我が家にやってきた。翌日一日は久々に孫と祖父母の三人暮らしである。三人でお出かけすることにした。コープこうべの地区広報紙に掲載されていた加東アート館という記事が目に入った。加東市にあるトリックアートや3Dアートの展示館である。花ちゃんに見せると「行きたい、行きたい」と乗り気である。これで決まり。
 9時45分頃にマイカーで出かけた。車で約30分、中国道の滝野社インターで降りてしばらくして加東アート館に到着。会館正面の階段では鮮やかな色彩アートが出迎える。受付で大人440円、子ども220円の格安料金を支払って見学方法の説明を訊く。スマホに体験用のアプリをダウンロードしてアートの前でビデオ撮影しながら3Dアートを楽しむという趣向である。
 早速入館すると、女性がミルクをコップに注いでいるアートがある。大きなコップの前の所定の位置に花ちゃんが立ち、スマホのアプリを起動し所定の位置からスマホのカメラを向けてビデオをONにする。いきなり3Dが稼働して女性三人がミルク壺からミルクを注ぎだした。コップの中の花ちゃんが注がれたミルクに埋もれてしまっている。これはもう感動ものの体験だった。しかもビデオ動画は録画されあらためて再生してみることができる。
 同じような仕掛けの3Dアートが次々に登場した。「森の猛獣」「部屋の中の魚たち」「深海の海獣」「絵画から飛び出す女性」「花火大会」「竜宮城」「襲ってくる恐竜」「ジープを襲う恐竜たち」「お菓子の家」等の3Dアートをたっぷり楽しんだ。花ちゃんも大喜びだったのはいうまでもない。
 出口にはトリックアートの小物ショップがあった。家内に促されて花ちゃんのお気に入りをプレゼントすることになった。花ちゃんが選んだのはトリックアートのぺーパークラフトとパンダの3D加工の表紙がついたメモ帳だった。1時間ばかり滞在して帰路に着いた。近場でこれほど感動的な体験を久々にできたことに大満足した。

お盆に先立って花ちゃんがひとりでやってきた2023年08月11日

 昨日、大津の花ちゃん宅を訪ねた。お盆の帰省を控えて花ちゃんだけを一足先に迎えに行った。去年も同じ時期に迎えに行く予定だったが直前に父ちゃんのコロナ感染が発覚!三年ぶりの帰省がドタキャンになった。 
 朝8時半頃自宅を出て昼食用のパンを購入して大津市に向かった。ところが名神高速で高槻から京都南辺りまで大渋滞に見舞われた。花ちゃん宅に着いたのは11時前だった。在宅勤務の母ちゃんの傍らで学童をお休みにした花ちゃんが遊んでいる。みんなでパンを食べた後、花ちゃんは近所のお友達と一緒にお習字のお稽古に出かけた。
 3時前にお稽古から帰宅した花ちゃんを待ってばあちゃん運転の車に同乗した。いつものように車に乗るとあっという間に眠りについた。ともあれ今回ばかりは何事も起こらず無事に花ちゃんを連れて帰宅した。お盆の帰省としては4年ぶりである。
 翌日の夜に母ちゃんが大阪の勤務先から帰宅する。それまでの我が家でのじいちゃんばあちゃんとの3人暮らしが始まった。宿題のひとつでもある絵本の読み聞かせをしてくれた。つくづく孫娘も大きくなったものだ。

黒枝豆の畝の草取り2023年08月04日

 夕方6時頃に老夫婦だけの夕食を摂っていた。突然、家内が予想外の言葉を発した。「この後、黒豆畑の草取りに一緒に行ってくれへん?この時間やとひとりでは怖いし」。あまりの唐突さに「突然すぎるやないか!」と口にしたものの、この時間にひとりで行かせるわけにはいかない。同行することにした。
  家内は数年前からご近所の主婦仲間と一緒に車で15分程の神戸市北区淡河町の貸農園で一畝を契約して黒豆栽培をしている。苗つけ、草取り、畝の土寄せ、収穫などの定期的な畑仕事が必要だ。
 6時半頃に現地に着いて30分ばかり草取りに励んだ。腰を落として草の茎を掴んで力を込めて引き抜く作業は、結構腰に堪えた。高齢の身には長くは続かないと思った。
 帰路の車中で家内からも「ご近所さんも一緒に今年で黒枝豆の栽培は辞めることにしている。できれば庭先の家庭菜園で栽培するつもりや」と聞かされた。「それがええな。歳も歳やし」と応じながらこの作業も来年からは免れることを歓迎した。