続・ももかちゃん2007年03月20日

  昨日の朝食後のウォーキングの時だった。ももかちゃんのベッドが消えていた。月曜日である。手術の日だ。ももかちゃんんが手術室に運ばれている。あのチッチャな体のどこにメスが入っているのだろう。胸がしめつけられた。
 今朝の同じ時刻のウォーキングの時だった。談話室にももかちゃん母娘の姿があった。思わず母親に声をかけた。「昨日、手術だったんですね」「そうなんです。右頬のたちの悪い痣を取ったんです。手術前後は泣き叫んでもう大変でした」。若い母親の愛娘と一緒にひとやま乗り越えた逞しさがあった。顔見知りになったオジサンを身を乗り出してのぞき込むももかちゃんの無邪気さがたまらない。
 同じフロアを周回し、再び談話室横に通りかかった。クッションベンチの背もたれにつかまり立ちしながら、ももかちゃんが手を振ってくれる。今は自信をもって振り返している。なんといっても髭面はももかちゃんのタイプなのだから。

 昨晩から我が病室の消灯後の夜間の静寂が戻った。連夜、雷鳴を轟かせていた隣のベッドのOさんが、就寝時間帯に限り個室に移ることになった。向いのIさんの看護師さんへの訴えが奏効したようだ。看護師さんから大部屋でのいびき問題の病院側の解決手法と聞かされた。入院中の睡眠剤服用を覚悟していた私にとってもありがたい措置となった。万事円く収まり一件落着。