うるうのオカキ・・・我が家の味2009年02月10日

 一昨日の日曜日は、我が家の恒例行事であるかき餅づくりの日だった。餅づくり自体は電気餅つき機のおかげで簡単にできる。問題は餅の原材料である。我が家では昔からもち米にただ米(普通米)を混ぜたうるう餅で作る。加えて蒸し上がった米に小さく刻んだ紫蘇かふりかけ用のゆかりを混ぜ込んで餅をつく。私の子供の頃に親しんだふるさとの味である。紫蘇の塩味とただ米のつぶつぶした食感が何ともいえない味わいを運んでくれる。亡き母に教わっていたのだろうか。毎年2月になると家内は私のリクエストに応えて、ほぼ同じ味わいのかき餅を作ってくれる。
 出来上がったかき餅は、大き目の四角いタッパーウェアに入れて形を整える。一日置いた昨日、取り出したかき餅を短冊状に薄く切っていく。この作業が結構ホネである。まだもちもちした生乾きの餅はスムーズには包丁が入らない。そして今日、短冊状になった生のオカキを、乾燥させるために空き部屋に新聞紙を敷いて並べた。ついでにまだ乾いていないオカキをトースターで焼いて早速味見した。ウマイッ!これやこれやこの味や!
 かき餅が出来上がった時、家内は静岡で暮らしている息子に「一緒についた豆餅を送ろうか」と電話した。息子の返事は「豆餅だけでなくかき餅も食べたい」ということだった。同居の頃にはそれほど欲しがっていたという記憶にない。大人になり相応の歳を重ね、子供の頃のふるさとの味が懐かしくなる年代を迎えたのだろうか。家内が息子の嫁に我が家の味のレシピを伝える日も遠くない。

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