知人の「米作りを通して子どもたちに伝えたい想い」2010年06月04日

 四季折々の自然を体験するNPO法人「自然塾」を主宰している山口在住の知人がいる。今朝の散歩で彼の自宅横の田圃を目にした。二日前には苗を植える場所を示すロープが張られていた田圃である。120坪ほどの小さな田圃には植えられたばかりの稲の苗が微風にそよいでいた。「自然塾」のブログで苗が昨日の午前中に地元小学校の5年生の子供たちによって植えられたものだと知った。昨日のブログには知人の「米作りを通して子どもたちに伝えたい想い」が綴られている。その興味深く貴重なコメントを紹介しておきたい。

 『今日は、○○小学校5年生の「田植え」。(中略)子どもたちがちゃんと田植えできるようにサポートする中学生達も、いっぱしの百姓らしく見えてくる。的を得た指示を飛ばす中学生達の姿を、きっと子どもたちもきっちり受け止めてくれたことと思います。
 (私の)「米作りのポリシー三箇条」は、①自然にあわせる②昔の知恵を生かす③米づくりは、人づくり
 (私が)中学生達に伝えたことを、中学生達が小学生に伝える。単なるモノづくりにとどまらないダイナミクスが生まれていますが、これが、昔の知恵であり、ムラ共同体の自然な人づくりだったのです。そこに最も身近な食べ物である「米」の誕生に「感動」が生まれ、感性を育てる。それが悟性となる。これが教育の基本なんですが、昔のムラにはそれが自然に行われていたのですね。また、どんなにつらくても、生きるためには絶対にやり遂げなければならない仕事です。そんな生きる迫力を少しでも小学生達が感じてくれたらと願っています。』