菅流ドラマの幕開け2010年06月08日

 朝からテレビのワイドシヨーは発足直前の菅新政権の話題でもちきりである。党新役員や新閣僚の布陣が固まり、話題の中心は新メンバー個々の経歴や個性に移っている。
 前政権の党運営の一極集中を意識した党運営の透明化を訴える枝野幹事長、復活政調を全員参加の政策化で党運営の活性化を目指す玄葉政調会長、小沢前幹事長に見込まれた若くて有能な細野幹事長代理は前政権とのパイプ役が期待されるキーマンの一人である。
 新内閣の要にはかっての後藤田名官房長官を彷彿とさせる重厚で切れ者イメージの仙石氏が配された。新閣僚の目玉として42歳で当選1回の蓮舫行政刷新大臣が就任した。彼女の事業仕分けでの活躍ぶりは、その若さや経験不足を微塵も感じさせない。
 菅流ドラマが幕開けした観がある。多彩で個性豊かな役者が舞台をつとめる。主役であり監督でもある菅首相の力量がいよいよ試される。豊富な人材が自由闊達にオープンな議論を闘わせる開かれた党運営こそが民主党の持ち味である。もちろん代表のしっかりしたビジョンや構想力に裏打ちされたリーダーシップが担保されなければならない。当分、菅流ドラマから目が離せない。