かっての自治会活動の配当2010年06月06日

 今日の午後、同じ町のある新興住宅街の自治会長、副会長のお二人の求めに応じて懇談した。用向きはその住宅街のゴミステーションのフェンス設置に関する相談だった。
 5年前に在住住宅街の自治会の防犯・環境担当の副会長に就任した。就任した時の総会で、住民から住宅街の120カ所にものぼるゴミステーションのフェンス設置の要望が出されていた。環境担当副会長としてはもっともな要望と思った。カラスや猫などによるゴミ散乱被害は目に余っていた。ただ既にかなりのステーションで利用者たちの負担によるフェンス設置が済んでいることが、歴代役員の設置に応じられない理由となっていた。
 副会長就任後、本格的に設置に向けた検討を始めた。公共施設であるゴミステーションが自治会管理下にあることからも自治会負担による設置が妥当であることは明らかだった。ネックとなる既設フェンス問題は新設フェンス設置費用相当額を還元することで解決可能と考えた。翌年の総会で自治会負担によるフェンス設置を提案し、可決された。
 フェンス設置の具体化は新役員に委ねられることになった。とはいえ提案者であった私が一切手を引くことの無責任さを思わずにはおれなかった。フェンス設置に限定した担当を前提に引き続き役員の一角に残った。新役員たちの協力を得て、1年間をかけて120台のゴミステーションの70台にフェンスを新設し、既設フェンスの内35台の塗装・補修を完了した。かなりの力仕事で多くの時間を要した課題ではあったが、達成感のある取り組みだったことも否定できない。
 今日の懇談で当時の資料の抜粋を提供し、取り組みのポイントを助言した。これから取り組みを始める上での貴重な資料であり助言であったとの感想を頂いた。それは私自身の達成感の延長線上に連なる配当でもあった。