秋告げ花2010年10月05日

 「春告げ鳥」という言葉がある。ウグイスの別名である。古来、春を告げる鳥として親しまれてきたのだろう。今朝、朝の有馬川沿いを散歩しながら、ふとこの言葉が浮かんだ。
 もちろん浮かぶには訳がある。甘酸っぱい強烈な香りが漂っていた。しみじみと秋の到来を告げるキンモクセイの香りだった。「春を告げ鳥」があるなら「秋告げ花」があっていいのではないか。その第一候補は彼岸花だ。秋の訪れとともに真っ先に目にするのは、あの強烈な紅色の花弁である。秋の訪れの目に見える風物詩だ。その後しばらくしてインパクトのある秋を告げられる。それが秋の香りのキンモクセイだ。
 今、散歩道には彼岸花の彩りとキンモクセイの香りという「秋告げ花」が共演している。

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