高齢者宅の固定電話の行く末2014年10月02日

 民生委員の高齢者実態調査で担当地区の高齢者を訪ねている。実際に地域の皆さんと個別にお話しすることで分かってくることがある。
 今回の訪問では、民生委員に提供して貰っている自宅の電話番号をボランティアセンターでも登録させて貰えるかをお訊ねしている。今後、ボランティアセンターからの電話による見守り訪問実施のためだ。するとあるお宅でこんな返事が返ってきた。「実は自宅電話は廃止した。日常電話する家族や知人もみんな携帯電話になり、固定電話はほとんど使わない。それでいてかかってくるのは業者の煩わしい商品売込みばかりだから。以前提供した番号も携帯番号に変え貰いたい」と携帯番号を教えて頂いた。
 娘夫婦の自宅には固定電話はない。携帯電話が当たり前の時代に世帯を持った若い夫婦の家庭ではさもありなんと納得していた。ところが今やその流れはお年寄り家庭にも及んでいる。経済的理由ということでなく、無作為にかかってくる業者電話の煩わしさ故である。確かに日中にひとりで在宅している時の業者電話の鬱陶しさは身に沁みている。
 今後、お年寄り家庭からも固定電話が徐々に消えていくのだろう。見守りの電話訪問に備えて新たな課題が浮上した。タブレット端末の普及がその代替機能を果たすのだろうか。