深秋の風景2014年10月19日

 雲ひとつない快晴の朝だった。有馬川土手道を北に向かって中国道ガード下をくぐった。中国道の盛り土沿いに東の丘陵に通じる杣道がある。
 杣道の北側には名来の稲田が広がっている。杣道の脇に柿の木が立っている。熟れ頃の赤い柿が枝先に実っていた。その手前には草叢の伸び放題のススキが風にそよいでいた。背景には刈り取られた稲田がうっすらと霜を刷いたかのように白く広がっていた。
 有馬川土手道に戻り更に北に歩を進めた。名来橋の欄干越しに隣町の街並みを覆った雲海が幻想的な風景を演出していた。
 深秋の風景を愉しんだ。