民生委員のもうひとつの役割2014年10月14日

 台風接近を感じさせる昨日の朝、民生委員のもうひとつの役割を果たすためご近所のお宅を訪ねた。自宅を出て訪問先のルート上の主任児童委員さんのお宅に立ち寄った。50代の主任児童委員のご婦人と連れ立って訪問先を訪ね、建築間もない新しい住宅にのチャイムを鳴らした。玄関先に姿を現わしたのはいかにも若々しいお母さんだった。
 西宮市では「健やか赤ちゃん訪問事業」を実施している。生後2ヶ月の赤ちゃんのいるお宅を、主任児童委員と民生委員・児童委員がお訪ねして様子を伺うとともに、地域の子育て情報をお届けする。
 この事業は、私が民生委員に就任した年にスタートし、以来7年間で23人の赤ちゃん宅を訪問した。初年度は6件もの訪問だったが、年々訪問数は減少しここ3年ばかりは毎年2件ずつという推移である。少子化の加速というより、町自体が成熟化し若い家庭の入居が少なくなったということだろう。中には赤ちゃんを抱えて離婚し、実家に戻ったという母子家庭もあった。これも時代の反映かもしれない。
 民生委員は同時に児童委員という役割も合わせ持つ。ともすれば高齢者ケアがメインとなるが、児童委員という役回りの故に、地域では青少年愛護協議会(青愛協)の運営委員も兼務することになる。2カ月に一度の運営委員会に出席したり、小学校の登校時に校門前で挨拶運動で声掛けするという役回りも巡ってくる。
 玄関先で、若いお母さんと会話を交わすのは専ら子育ての先輩の主任児童委員さんである。リタイヤオヤジの出番は少ない。今回も降り出した小雨の中、玄関の庇の下で挨拶を交わした後は、世代を超えたお母さん二人の会話を見守った。