福祉ネットが船出した2015年03月08日

  昨年5月の社協分区の総会で地区ネットワーク会議の設立準備を決議して以来11カ月が経過した。今日、ようやく「福祉ネットワーク北六甲台地区会議」としてその設立総会の日を迎えた。朝9時という早朝の開会にも関わらず会場の山口ホールに代議員をはじめ大勢の参加者に来て頂いた。
 司会者の開会の言葉に続いて、福祉ネットの議長でもある北六甲台自治会長の主催者挨拶があった。自らの介護の問題を交えながら自治会としても福祉ネットの設立に大いに期待し設立準備にも積極的に関わってきたという力強い挨拶だった。
 続いて来賓紹介があった。市や市社協、構成組織の友好団体、地域関係団体の代表者10名の皆さんである。ご来賓を代表して西宮市健康福祉局福祉総括室長と西宮市社会福祉協議会事務局長のお二人からご挨拶を頂いた。それぞれに福祉ネットが地域福祉の在り方にとって意義深い試みであり、今後の事業モデルのひとつとして大いに注目し期待しているといったありがたい激励を頂いた。
 議事に移り、事前にお願いしていた自治会副会長の女性お二人の議長団が登壇した。「設立趣意書・事業計画」「会則」「役員選出」の三つの議案を設立準備会事務局の立場で提案した。議案ごとに質疑、討論、採決を想定していたが、代議員からの発言はなく各議案とも圧倒的多数の賛成で可決された。役員選出が可決された後、役員11名とオブザーバー、アドバーザーの8名の皆さんを紹介した。設立総会を締めくくる形で議長代行の社協分区長から閉会の挨拶があった。
 5分間の休憩後、第二部の福祉フォーラムに移った。毎年総会の後に開催するフォーラムである。その時々の福祉課題をテーマに基調講演やシンポジュウムを予定している。今回は、神戸学院大学の地域福祉が専門分野の藤井教授に「住民主体の地域包括ケアシステム」をテーマに講演をお願いした。地域包括ケアシステムの内容を解説しながら今後の在り方や課題を示して頂いた。行政任せでない住民主体の枠組みづくりという点で福祉ネットが今後のモデルとなるのではないかといった応援の言葉もあった。約90分の講演後には会場から女性お二人の質問も出され、地域での介護、見守りについての関心の深さが窺えた。定刻の12時少し前にフォーラムを終えた。
 後片付けを終えた後、広報紙創刊号向けに役員の集合写真を撮り散会した。自宅で受付名簿を整理した。最終的に117名もの皆さんの参加を得て船出した福祉ネットだった。39名もの一般参加者があったことに意を強くした。ひとまずは大成功の設立総会だったと言えよう。