消防署員と高齢者実態調査のスタート2017年10月01日

 多忙だった9月が過ぎ10月に入ってようやく民生委員の高齢者実態把調査を開始した。スタートは地元消防署員さんと同行した。
 3年前から高齢者実態把握調査に合わせて消防署の高齢者宅での防火啓発活動が実施されるようになった。従来、職員が単独で訪問していたようだが不在や拒否反応などで円滑には実施できなかった。そこで地域に密着した民生委員が同行することになった。私の担当地区でもこの2年間に毎回数軒ずつ訪問し問題なく実施されている。今年もこの消防署署員同行の訪問から実態調査を開始した。
 事前にお一人住まいの高齢者宅を中心に5軒のお宅に訪問を確認しておいた。9時半に我が家に制服姿の消防署員が来訪した。あらかじめ決めておいた順路で5軒を順次お訪ねした。
 消防署員からは啓発を兼ねた防火に関わる聞取りがある。火災報知器設置の有無と設置個所、消火器設置と購入時期、コンセントの清掃状況、仏壇ローソクや石油ストーブ使用の有無、家屋回りの可燃物の放置等々である。どのお宅も防火意識は比較的高く特に大きな問題はなかった。お一人住まいの高齢女性宅の台所の火災報知機の設置がないことが気になったぐらいだ。民生委員の立場からも子供さんたちの来訪時に相談して設置してもらうようお勧めした。
 今日はその後の訪問も含めて13軒の実態把握調査を終えた。

高齢者実態把握調査の手応え2017年10月03日

 民生委員の高齢者実態把握調査を開始した。数軒のお宅を訪問して思わぬ時間を要した。お二人の60代後半の男性との懇談に花が咲いた。最近の訪問ではしばしばリタイヤオジサンが玄関先に登場される。それだけリタイヤ男性が地域で増えてきたということである。
 ご婦人と違って同年代の男性とは共通する話題が多い。超高齢社会を迎えた今後の地域の在り方、リタイヤ男性の地域との関わり方、ちょい呑みオヤジ会への参加という選択肢などの話題を提供すると思わぬ前向きな反応が見受けられる。今回もお二人にオヤジ会案内をさせてもらうのでショートメール用に携帯番号をお聞きしたら、快く教えてもらった。
 10年目の実態調査は従来以上に手応えのあるものになりつつある。

民生委員の「ひきだし」2017年10月04日

 高齢者実態把握調査を始めてすぐに気づいたことがある。単純に「その後お変わりありませんか」だけでは話の糸口にならない。できればタイムリーで対象者の興味を引く話題が欲しい。
 そこで思いついたのが10日後に開催予定の地区社協主催の健康講座である。「訪問介護と訪問診療について」をテーマにお二人の方からお話を聴く。在宅ケアは高齢者にとっても確実に関心が深くなっている。そこで講座案内を糸口に在宅ケアの話題を振ると次々に気になっていることや不安を口にして頂ける。これこそ訪問でお聞きしたい点である。
 高齢者実態把握調査では民生委員自身が日頃の交流や地域活動を通じてどれだけ多くの「ひきだし」を持っているかが問われる。対象者の実情に合わせその内のどの「ひきだし」の情報を提供できるかということになる。今回のひきだしには「健康講座」の情報が入っていた。

FaceTime「花ちゃんの運動会お遊戯」2017年10月05日

 今日も花ちゃんの夕食時にFaceTimeした。今週末の日曜日は花ちゃんの保育園の運動会だ。花ちゃんは保育園で一生懸命当日のお遊戯の練習に励んでいるようだ。
 母ちゃんが促すように歌うと、花ちゃんはそれに合わせて歌いながらお遊戯の一端を見せてくれた。「さくらんぼさんも、いちごさんも、みんな仲良く、エイ、エイ、オ~ッ」。両手で拍子をとって最後には右手のこぶしを振りかざした。なんとも愛らしいお遊戯の身振りだった。
 今週末の運動会で花ちゃんの雄姿を見物することにしている。花ちゃんの本番のお遊戯風景が待ち遠しい。

NHKプレミアムカフェ「SL復活 C571よ永遠に」2017年10月06日

 NHKプレミアムカフェ「SL復活 C571よ永遠に」の再放送番組を観た。ネットでは次のような番組紹介がある。
 「貴婦人」の愛称を持つ蒸気機関車(SL)C57形。その1号機「C571」は山口線を走る「SLやまぐち号」として活躍していたが、引退の危機が迫った。2005年(平成17年)8月、九州を走るSLが老朽化を理由に運行を中止。これを機に「C571」を走る技術遺産として後世に残すため、2005~06年、解体大修理が行われた。「貴婦人」復活に奮闘する人々の半年間の記録である。
 5年前に息子夫婦と新婚間もない娘夫婦と一緒に我が家の夫婦6人でこのSLやまぐち号に乗車した。今思えば復活した貴婦人の6年目の乗車だった。復活に賭けた職人たちの熱い想いをあらためて噛み締めた。
 昭和12年製造の蒸気機関車の70年後の解体修理である。1万個に及ぶ部品が解体されオーバーホールされたり取替えたりしながら再び組み立てられる。その過程をSLを知り尽くしたひとりの職人が責任者として関わる様が描かれる。ハイテク時代にあって手作りの作業が延々と続く。その姿は技術者とは程遠い「職人」というほかない男たちの闘いの現場だった。「モノづくり大国・日本」の粋を極めた世界である。SLファンの末端に連なる身にはたまらない見応えのある番組だった。

長尾和宏著「痛くない死に方」2017年10月07日

 長尾和宏著「痛くない死に方」を読んだ。これで著者の7冊目の著作を読んだことになる。私の地域活動の目下の主要なテーマは「在宅ケア」である。そのための多くの知識と情報を長尾医師の著作から得ている。それだけに現状では著者はもっとも信頼を置いている医師といえる。
 この著作は既読の「平穏死10の条件」の4年後のリニューアル版である。在宅医としての4年間の経験の蓄積が前作以上に示唆に富んだ記述となって展開されている。以下の指摘に関心を持った。
 ・痛くない死に方には緩和医療の知識と理解のあるかかりつけ医を見つけておくこと。緩和ケアがしっかりできないと在宅看取りには至らない。それにはかかりつけ医の在宅看取り数が目安となる。
 ・認知症終末期の平穏死の条件は「最後まで口から食べること」「胃ろうを選択しないこと」
 ・平穏死に関わる有益な情報の紹介。医師の在宅看取り実績数を公開した「自宅で看取るいいお医者さん」というムック本。平穏死に取組む「日本慢性期医療協会」とその会員を掲載したHP(近隣での会員施設には北摂中央病院と船坂の介護老人保健施設・ふるさとの家がある)
 ・施設を終の棲家として決めたなら終末期に病院に搬送せず平穏死を迎えさせてくれる施設を選ぶこと
 ・「在宅看取りは警察に届けねばならないという誤解」は医師法20条の誤解」。「診療中の患者が受診後24時間以内に死亡した場合」は主治医が後日に往診して死亡診断書を発行できる」というのが医師法20条の解釈。

地域の文化祭講座「ふるさと山口」の案内チラシ2017年10月08日

 文化祭の季節がやってきた。我が町の文化祭も自治会主催で11月2日から4日間にわたってコミュニティセンターと自治会館を会場に開催される。
 昨年、この地元文化祭に「ふるさと講座」を「我が町の今昔」をテーマに初めて開講した。文化祭初日(文化の日)の開講には会場いっぱいの65名もの受講者があった。その内約60%が男性で、リタイヤしたオジサンたちがあらためて我が町に関心を寄せていることを窺わせた。
 山口公民館講座を2010年から7年間に渡って15回開講した。その内9回は座学でそのパワーポイントデータが手許に残されている。これを活用して地元文化祭での「ふるさと講座」の開講を思い立った。
 昨年に引き続いて今年も10月3日の文化の日の朝一番の開講が決まった。今年のテーマは地元住宅街からエリアを広げて「ふるさと山口」である。自治会回覧用の講座案内チラシを作成した。

初孫の初めての保育園運動会を楽しんだ2017年10月09日

 昨日の日曜日、花ちゃんの保育園の運動会の日である。初めての孫の初めての運動会である。見逃すわけにはいかない。早朝から家内と一緒に勇んで花ちゃん宅に向かった。
 父方のばあちゃんを含めて祖父母と父母5人がベビーカーの花ちゃんを囲んで琵琶湖畔の会場「ウカルちゃんアリーナ」に到着した。体育館の俄か仕立てのトラックを囲んで父兄席が指定されている。競技の正面に位置する場所は既に満席である。比較的すいている場所に陣取って9時半の開会を待った。
 事前に配布されたプログラムでは17の競技が予定されている。0歳児から5歳時まで6組の園児たちがそれぞれに競技を行う。1歳児の花ちゃんのいちご組は赤い帽子をかぶって三つの競技に出場する。
 開会と同時に入場門で待っていた園児たちが父兄に付き添われてトラックを一周して入場する。いよいよカメラマンの出番である(トラック内での撮影は控えて下さいという園からの事前のお達しがあったが誰もどこ吹く風のありさまである)。母ちゃんに手を引かれた花ちゃんも堂々の入場!とはいかない。緊張気味に浮かない顔つきでトボトボと入場する。開会式では園児全員で「がんばりまんのうた」を歌った。花ちゃんがFaceTimeで「エイエイオー」とやってくれた歌であるが、大勢の真ん中でカメラアングルには納められなかった。 
 競技の一番目に0歳児を除く五組のかけっこがある。一番目の組の二番目の四人一組の走者に花ちゃんが登場した。スタートの合図に母ちゃんに背中を押された。イマイチ競争の意味が分かっていない花ちゃんは最初はトコトコ歩きだった。途中から何とか走りはじめゴールで待つ先生の胸に無事飛び込んだ。四番目の「どうぶつえんへレッツゴー」という親子競技には父ちゃんと一緒に出場した。が、こちらも出場者が入り乱れての思うように撮影できなかった。
 その次の出番は全園児出場の最後のプログラムである。それまでかなりの時間を待つことになった。花ちゃんのそばにいつの間にか同じ組の「なっちゃん」というお友だちがやってきた。かけっこの景品で貰った同じ黄色のボールを手にしてキャッキャッと騒ぎながら遊んでいる。これはこれで保育園の花ちゃんのひとコマを見るようで楽しかった。
 最後の出番がやってきた。「ちきゅうをまわれ」という親子ダンスに父ちゃんと一緒に出場した。途中で「高い高い」をして園児を父兄が差し上げるシーンがある。父ちゃんは家でいつもやっているように一瞬花ちゃんを放り上げた。シャツがはだけておなか丸出しの花ちゃんが思い切りの笑顔で応えている。
 12時半の終了予定を15分ばかり延長して運動会が終了した。帰路の途中にあるくるくる寿司に立ち寄って昼食をとった。納豆巻やとり唐揚げやフライドポテトなど花ちゃんの旺盛な食欲に驚かされた。自宅に戻った花ちゃんはいつもならお昼寝時間ながら、じいちゃんばあちゃんたちとバイバイするまで相手をしてくれた。3時前に花ちゃん宅を後にし初めての孫の運動会の余韻に浸りながら帰路についた。

八多グルメフェス2017年10月10日

 地域コミュニティ誌・HERENに初めてのグルメ情報が掲載されていた。「八多グルメフェス」と銘打ってHEREN掲載店を集めた食グルメの博覧会である。10月9日限りのこのイベントに物珍しさも手伝ってランチ目的で家内と一緒に出かけた。会場は関西スーパーなどのあるグリーンガーデンモールに隣接する八多町の東河原公園である。
 11時半頃に会場に着くと既に大勢の来場者が会場を埋めていた。子ども連れのファミリー客が中心である。食グルメを中心に30余りのブースが公園内の周囲と真ん中に並んでいる。ひとまず全体を物色しながら一周する。人気ブースには長蛇の列が並んでいる。
 長蛇の列は避け食欲をそそるブースを物色した。選択したのはケロロカフェというブースのガバオライス500円だった。たっぷり野菜に豚肉ミンチが乗っかったアツアツの丼風ライスはそれなり満足した。
 このイベントの仕掛け人はコミュニティ誌・HERENである。そのオーナーは、我が家の斜め向かいのお宅の息子さんである。今は転出しているが幼い頃によく見かけた人物の地域事業での成功ぶりに他人事ながら喜んだ。

高齢者実態把握調査での在宅ケアへの関心の高さ2017年10月11日

 民生委員の高齢者実態把握調査をようやく終えた。延8日間に渡って184軒の対象者宅を訪ねた。留守宅も多く訪問軒数は延260軒に及んだ。
 最終的に3軒がどうしても連絡が取れなかった。何度訪ねても全く応答がない。車庫に車があったり夕方の室内灯の灯りが見えていたりしても応答がない。これまでコンタクトできていないので電話番号も分からず電話もできない。やむなく連絡を取ることを断念した。
 一昨年からの対象者年齢70歳以上への引き上げに伴い、私の担当地区では移行措置として今回は67歳以上を対象者とした。その結果対象者は282名だったが、その内3名の方が亡くなっており、また17名の方が施設入所や長期入院中だった。更に独居は19世帯に及ぶ。
 今回の調査で注目したことが二つある。ひとつは認知症発症者の増加と介護家族の苦労である。把握できた限りでも7人の方が認知症を発症されている。潜在的にはもっと多いのだろう。認知症の舅を介護するお嫁さんの話を伺った。徘徊の懸念もあり気が休まらないとのこと。設立に向けて模索中の認知症カフェの話題に水を向けると目を輝かせて「ぜひ参加したい」とのこと。早期の開設をあらためて痛感した。
 今ひとつは在宅ケアについての関心の高さである。訪問先の多くで今週末に開講予定の地区社協主催の「在宅ケア講座」の紹介をした。今は元気な70代、80代の皆さんが迫りくる在宅介護の不安と準備の必要性を感じている。講座案内に多くの方が積極的に受講の意向を示された。来年の福祉講座も在宅ケアを中心に民生委員の高齢者訪問時の案内とセットで企画すればもっと地域での関心が深まると思った。