自治会共催の初めての認知症サポーター養成講座2018年11月14日

 福祉ネット主催の認知症サポーター養成講座を開催した。住宅街のコミセンで開催された講座には34名の受講者があった。暮しのお店の店主等8名、一般住民22名、地域包括・市社協4名である。
 この講座は二つの点で新たな試みがあった。ひとつは福祉講座としては初めて住宅街の自治会との共催で開催された点である。今期から福祉ネット役員会で地域福祉での自治会の関与を要請してきたことが実を結んだ。今ひとつは従来こうした講座に全く関わりのなかった地域の暮しのお店の店主等の参加があった点である。福祉ネットで現在作成中の認知症サポートべんり帳に「認知症サポーターのいる店」として掲載してもらうためコミセン周辺のお店や国道沿いのコンビニを訪問しこの講座への参加をお願いした結果である。
 冒頭の開会挨拶では、べんり帳作成を媒介した認知症見守りの地域ぐるみの取組みを訴えた。
 養成講座の講師は福祉ネットの第2回福祉フォーラムで講師をお願いした訪問看護センター明和の看護師主任の中島淳美さんである。在宅看護の現場経験を織り交ぜたユーモアたっぷりの分かりやすい講演だった。次のような印象的なエピソードが紹介された。「認知症のおじいちゃんが帰宅した高校生の孫をみて声を掛けた。『あんたは誰や?』。孫がすかさず答えた。『おじいちゃんが忘れてもええんやで。僕が覚えているから』」
 講座の後、あんしん窓口・山口のスタッフからあんしん窓口の役割、西宮市の認知症取組み、東山台の認知症声掛け訓練の動画での報告などが紹介された。
 予定時間を20分ばかり超過し3時20分頃に講座が終了した。終了後、何名かのお店の出席者のべんり帳掲載申込みがあった。初めての自治会共催の養成講座が多くの成果をもたらして終了した。