北方謙三著「悪党の裔(上下)」2020年08月21日

 4カ月ぶりの書評である。蔵書の藤沢周平作品の再読を終えて読みたい再読作品が思いつかなかった。ようやく選択したのが北方謙三作品である。その最初の作品が「悪党の裔」だった。
 主人公・赤松円心は佐用郡佐用庄を本拠地とする西播磨一帯の土豪である。実は佐用庄(佐用町)は、私の母方の郷里である。幼い頃には何度か母の実家を訪ねたことがあるゆかりの地である。円心はその地の数少ない歴史上の英雄ともいえる”悪党”だ。
 悪党とは平安中期以降に勃興し、鎌倉以降は幕府を支えた武士集団に対して、反幕府、反荘園領主の武装集団である。夜盗、強盗、山賊、海賊等の土着の野伏(のぶせり)や衛気溢者(あぶれもの)を意味する場合もある。
 作品では円心の”悪党”へのこだわりが主要なテーマとして描かれる。それは同じ悪党ながら最後は後醍醐天皇に殉じて燃え尽きた楠正成との対比で鮮やかに描かれる。円心にとって悪党とは「おのがために闘い、おのがために生きる」ということにほかならない。そんな円心にとっての夢は、天下を狙うことでなく「自分ひとりの存在が、天下を決する、そういう場に立つこと」だった。そして円心は「建武の新政」という時代の潮流を冷徹に見据えながら、足利尊氏側に立って新田義貞軍の大軍を寡兵で迎え撃つという天下を決する戦いを見事に全うする。
 今年3月に自叙伝”あるがままに 時代とともに”を出版した。時代を見据えながら、おのがために闘い生きた円心の人生に、私の自叙伝のテーマと重なるもの覚えて共感した。

花ちゃん作の”まあちがいさがし”2020年08月22日

 夕方、いつものように花ちゃんとのFaceTimeが繋がった。繋がった途端にハナちゃんが、勢い込んで話しかけてきた。「じいちゃん、じいちゃん!見て、見て!」と両手に縦長の二枚の紙をつまんで描いた絵を見せてくれた。 「プリキュアの”まちがいさがし”やねん。花ちゃんが描いたんやで!」。「ウッソ~!上手に描けたな~。母ちゃんに教えてもらって描いたんか?」「ウウンッ!花ちゃんが自分で考えて描いたんや。4ッツ間違いがあるから探してみて~」。
 同じように描いた二人のプリキュアの髪の毛や手の形や靴先などが少しずつ違っている。4歳の子供にしては上出来だ。好きな”まちがいさがし”を自分で作ってしまうという考え自体がナカナカのものである。まちがいを探しながら「花ちゃん!ヨウ”まちがいさがし”を自分で作ろうと思うたな~!えらいな~」と思わず呟いた。

新規購入ノートパソコンの引っ越し作業2020年08月23日

 4日前に注文していたノートパソコンが到着した。8代目のパソコンである。買い替えのたびにソフトやデータの引っ越し作業にうんざりしていた。今回も一時は引っ越しソフトを購入して既存機の環境をそっくり移してしまおうかとも思ったが、安易すぎると思いとどまった。必要なソフトやデータだけを新機種にカスタマイズして移すことにした。
 Wi-fi設定、プロバイダーとのメール設定、ネット接続、Oficeアプリのインストール等の最低限の初期設定を終えて新機種を操作してみた。起動やシャットダウンは驚くほど速くなった。起動は従来機が1分ほどかかっていたのがわずか10秒の速さである。個々のアプリケーションの稼働も円滑でストレスがない。Windous8から10に移行したので使い勝手がわからず戸惑うこともあるがおいおい慣れてくるだろう。 
 引っ越し作業は思いのほか順調に進んだ。7年前の手動操作が自動化されてかなり楽になっている。ネットからのダウンロード版のソフトはシリアルナンバーの入力でスムーズに再インストールできる。CD版はDVDドライブ付きの機種を選択していたので問題なく再インストールできた。
 厄介だったのはメールソフトOutlookの引っ越しだった。受信データは四苦八苦して何とかデータ移行できたが、肝心のアドレス移行ができない。契約しているリモートサポートの助けを借りてようやく完了した。
 結局、年賀状ソフト”筆まめ”の住所録やデザイン移行が未完で、ほぼ9割方の引っ越しが完了した。

交流拠点づくり検討委員会の始動2020年08月24日

 昨年12月に「共生型地域交流拠点の実践報告と意見交換」をテーマにの福祉フォーラムを開催した。交流拠点づくりの地域でのキックオフの場だった。
 以来、約20団体・役職の幅広い関係者の参加のもとに2回の拠点づくり懇談会を開催し、ようやく拠点づくりのたたき案作成の10人からなる検討委員会設置と懇談会の地区代表者会議への衣替えを確認し、拠点づくりの枠組みが確定した。
 その第1回の検討委員会が開催された。過去3回のフォーラムや懇談会の参加者の意見をまとめて委員会の検討課題として提示し、忌憚のない意見交換を行った。
 検討委員会の始動により、いよいよ拠点づくりに向けての具体化を着手した。

SDカードリーダーを慌てて購入2020年08月25日

 新規購入のノートパソコンをセッティングして様々に使い勝手を試している。デジカメ画像をSDカードでPCに取り込もうとして初めて気がついた。既存機種にはついていたキ-ボード前面のSDカードのスロットがない。スペック表でこの点を見落としていたのだ。やむを得ずネット検索してSDカードリーダーを購入した。
 スマホでも使える SDカードリーダー マイクロUSB USB2.0 マルチカードリーダーなる商品で税込み500円でしかも送料無料だった。発注三日後に到着したカードリーダーを試してみた。リーダーにSDカードを挿入し、ノートパソコンのUSBスロットに接続する。問題なく読みこめた。
 ところが同じようにスマホで読み込もうとmicroUSB端子をスマホのスロットに接続しようとしたがどうにも収まらない。リーダーの説明書を再確認して初めて選択ミスに気がついた。購入したのはアンドロイドスマホ用だったのだ。SD画像からのスマホへの転送の機会はほとんどないことが慰めだった。

ノートパソコンスタンドの快適さ2020年08月26日

 ノートパソコンを買い替えてパソコン周りの作業環境が気になりだした。そのひとつがパソコンモニターの高さと作業姿勢である。ノートパソコンに変更して7年になるがあまり気にしてこなかった。周辺機器を検索してノートパソコンスタンドという商品があることを知った。サイトを見ながらこれまでの作業姿勢の問題点を気付かされた。
 早速、ネットでアルミ合金製の折り畳み式のスタンド(2970円)を発注した。到着したスタンドは300gと軽くて6段階の角度調節が可能である。デスクの高さとノトパソコンのモニター位置を調整しながらスタンドの角度を選択する。中間の高さの一段低い4段階でセットした。
 キーボード入力は従来の平面入力が斜面入力になり、モニター視線も従来より13cmほど高くなって、背筋を伸ばした作業姿勢が保たれる。これはなかなからくちんである。もっと早く利用すべきだったと思うほどだ。

在宅看取りの幸せな事例を聞いた2020年08月27日

 血糖値の予想外の高さに血糖値コントロール剤を処方してもらった。1か月後の処方結果の診察にかかりつけ医を訪ねた。コロナ禍もあり外来患者は私だけだった。そのためかかりつけ医との雑談の機会に恵まれた。
 訪問診療を手掛ける在宅医である。そのドクターから在宅看取りの幸せな事例を聞いた。「90代のおばあちゃんが先日、自宅で娘さんに看取られながら枯れるように穏やかに亡くなった。60代の実の娘さんの献身的な介護とその旦那さんの理解という家族の支えがあってのことだ。在宅医としても久しぶりに納得のいく看取りに立ち会えた。」
 自宅で穏やかな最後を迎えたいというのが人生最後の願いである。ところが現実には救急車で運ばれた先の病院で延命措置を受けながら死を待つ事例が少なくない。日頃のリビングウィル等の備えと配偶者との意思疎通が欠かせない。かかりつけ医との信頼関係も欠かせないし、できれば訪問診療の依頼も必要だ。

早朝散策と上腕ストレッチ2020年08月28日

 最近の早朝ウォーキングは有馬川を有馬温泉方面に向かう有馬川緑道を定番コースにしている。そのコースの南の端の十王堂橋手前にぶら下がり遊具がある。
 先日、ふと思いついて試しにその遊具に掴ってみた。三段の掴り棒のうち真ん中の棒が背伸びしてようやく両手で掴める一にある。そこに掴まって棒を握りしめようとした時だ。両脇下に痛みが走った。掴るのがやっとで、体重をかけると我慢できないほどの痛みである。
 そんな経験から上半身と上腕の老化を思い知らされた。両腕を上に伸ばしても腕が耳につけられないほどの衰えである。そこで散歩中のストレッチを始めた。両腕を上下に上げ下げしたり、左右に開閉したり、回転させたり、折り曲げた状態で屈伸させたりといったストレッチである。
 そんなストレッチの後、くだんのぶら下がり遊具に掴ってみる。三日目で何とかボラ下がることができた。痛みはあるが瞬間的に軽く両足を浮かせることもできた。いつか10秒程度のぶら下がりが可能になるまでしばらくこのストレッチを続けようと思う。

Windows10の使いこなし2020年08月29日

 ノートパソコンを買い替えてPCスタンドやカードリーダーの購入等ハードの環境整備や初期設定やソフトの再インストール等はほぼ完了した。いよいよ初めて経験するOSであるWindows10の使いこなしが必要だ。
 これについてはまとまった入門書で学習するしかない。入門書のネット購入も考えたがこればかりは手に取って中身のおおよそをつかまないと判断できない。最寄りの本屋さんに久々に出かけて購入したのが「Windows10・基本&活用マスターブック(改訂4版)」だった。
 これまでのPCはWindows8だった。これがWindows10になって何が変わるのか。「クラウドストレージ・OneDriveの利用」「音声によるパソコン操作・Cortanaコルタナの利用」「スマホとの連携」という大きく3点があるようだ。それぞれについて少しずつ習得していきたい。

水洗トイレの手洗い水がタンクから溢れた2020年08月30日

 水洗トイレで用を足していつものように洗浄ボタンを押した。突然水を貯めておくタンクについた手洗い用の蛇口から物凄い水量の水が流れ出した。みるみるタンク上部の受け皿に注がれ溢れだす寸前で辛うじて止まった。ヤバイ!これではうかつに用を足せない。
 亭主はこうした事態にめっぽう弱い。水回りの補修など及びもつかない。すると家内が何やらパンフレットを出してきた。大阪ガスの「済ミカタプラス・ご利用ガイド」とある。ご近所さんに紹介されて今年8月1日に契約したばかりの月額220円の「住まいの困りごとの駆けつけサービス」である。パンフレットの中に「水まわり修理」があり、一時対応(駆けつけ)無料で緊急時の水漏れにもすばやく駆けつけますとある。
 早速コールセンターに連絡したら契約店舗に連絡しあらためてそちらから訪問の連絡を入れますとのこと。朝9時に連絡しその日の3時ころに専門業者の担当者が来訪した。ざっと点検しタンクと水道管をつないでいるホースの根元のボルトを調整したようだ。それだけで蛇口から流れる水量が正常に戻った。10分ばかりの作業だったが、修理用の部品を使うこともなく完了し、料金は不要とのことだった。
 あらためて契約したばかりのサービスのありがたみを実感した。月額220円の料金は無駄ではない。何しろ築後35年の住まいである。経年劣化は否定し難い。これからも何かとこのサービスのお世話になることだろう。