児童公園で拾った子供用携帯電話の顛末2022年04月22日

 早朝6時過ぎ、いつものウオーキングで最寄りの児童公園にやってきた。水飲み場の横を通った時、飲み水の吹き出し口の台に置いてある小型の携帯が目についた。人気のない公園である。忘れ物か、落とし物を誰かが目につく位置に置いたのかのいずれかだろう。
 手に取って試しに電源を入れてみた。ホーム画面が表示され、電話マークにタッチすると「パパ」「ママ」「ばあば」の呼び出しボタンが表示された。どうすればよいか。持ち主や保護者は苦慮しているに違いない。「ママ」ボタンを押した。コール音が鳴り続けるばかりである。この時間帯では若いママは睡眠中なのだろう。さらば早起き筈の「ばあば」のボタンを押した。こちらは数回で応答された。
 事情を話すと「孫の携帯です。私は三田に住んでいるのですぐに娘に連絡します」とのこと。娘さん宅がご近所であれば届けられるが、り離れたところのようなので我が家に取りに来てもらうことにした。「散歩を終えて7時半以降なら在宅しています」と、自宅住所と私の携帯番号を告げて携帯を切った。
 国道176号線のマクドナルド手前を歩いていた時だ。私の携帯のコール音がなった。ママの登場だった。「それではマクドナルドで待っています」と伝言した。マクドナルドでモーニングコーヒーをしていると窓越しに軽自動車から降りたそれらしき若い女性の姿が見えた。ドアを開けて他に来客のいない店内の私を見つけて声を掛けられた。恐縮しきりのママに「くれぐれもお気遣いのないように」と念押ししながら子供用携帯を渡した。
 ”一見落着!”