稲葉山城から「国取り物語」を想った2023年12月10日

 チェーン労組OB・現役懇談会を終えて二日目の朝、9時頃に旧知のOBの知人Nさんとホテルを出発し、金華山を目指した。ホテル近くの停留所から循環バスがあったが歩くことにした。
 20分ばかり歩いて”ぎふ金華山ロープウエイ”乗り場に到着した。ゴンドラ車内から約4分の遊覧を楽しんだ。眼下には宿泊したホテルの雄大な建物をはじめ雄大な岐阜の市街が一望できる。
 ゴンドラを降りてから予想外のハードルが待ち受けていた。標高329ⅿの殆どをロープウエイでカバーしたはずだが、頂上に建つ岐阜城には予想以上の石段をクリアしなければなかった。
 ようやく天守閣の登城口に辿り着いた。私にとっては司馬遼太郎の「国盗り物語」の主要舞台の名称・稲葉山城としての印象が深い。天守閣の外観は三層にみえるが内部は4層である。それぞれの階では信長の様々な観点からその想いをテーマに展示されている。個人的には斎藤道三の視点での展示の少なさが気になった。最上階からの雄大な眺望を目にしながら、道三の「国盗り」を想った。
 長い石段を下りて再びロープウエイに乗車し下山した。麓の公園を通り抜けて歴史博物館前のバス停に着いた。待つほどもなく乗車しJR岐阜駅に到着し、在来線と新幹線を乗り継いで帰路に着いた。途中、名古屋駅構内で昼食用に”ひつまぶし巻き”を購入した。価格の割には期待したほどの味わいはなかった。14時20分頃に我が家に着いた。