久々の職場訪問2007年03月02日

 慌ただしい1日だった。
 朝食を済ませ一息ついてから、外出の準備にかかる。職場近くの歯医者に10時30分の予約をしている。通り道に職場がある。折角だから顔を出しておこうと少し早目に病院を出た。入院前にも職場からウォーキングを兼ねて通院した徒歩20分のみちのりである。10時前に職場に着いた。大病で入院しているはずの同僚の突然の来訪に、誰もが驚きの表情で向かえてくれた。加えて20日近く伸ばすに任せた髭面がダブルで驚きを与えた筈だ。20分ばかり雑談し最寄りの歯医者に向かった。
 歯医者での診察目的は、麻酔措置で金具を口から挿入する際にぐらついている歯が抜け落ちる懸念がないかという点だった。歯科医の判断はぐらついている歯自体が、隣接している3本の歯と結合された刺し歯であり単独での脱落の懸念はないとのこと。その旨の所見を記した診断書を貰い歯医者を後にした。
 帰路についたのは12時前だった。事前に病院食はキャンセルしている。久々に外食を味わうつもりだった。何にしようか思案しながらハタと気が付いた。箸の持てない境遇になっている。握ったフォークでなんとか食事をこなしている状態だった。結局、コンビ二弁当を調達しベッドの横でマイフォークによる昼食を終えた。これからこうしてそのつど新たな境遇での様々の不自由さを味わうことになるという現実をあらためて教えられた。
 夕食を済ませた直後に勤務を終えた娘がやってきた。今週半ばに来訪できなかった妻に代って着替えを持参してくれた。話しの端々で父の病状を気遣う気持が伝わってくる。父と娘だけの何年ぶりかひとときだった。1時間ばかりを病室ですごして娘は帰宅した。

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