ボランティア活動の入口2009年02月04日

 午後、自治会館で開催された地区の社会福祉協議会主催のボランティア研修会に参加した。在住の住宅街のボランティア活動に関わっている人たちを中心に30数名が顔を揃えていた。社協の広報部のメンバーとして取材を兼ねた参加だった。
 講師は永年に渡ってボランティア活動を実践されたごく平凡な50代とおぼしき主婦の方だった。滋賀県から市内に嫁いで二人の子供が幼児の頃から活動に参加したとのこと。ボランティアーセンターへの登録からスタートし、依頼される様々なボランティアに従事されたようだ。障害者の食事・排泄支援、両親が障害者の園児の通園支援、独居老人のお世話活動、震災の仮設住宅から復興住宅への転居支援等々。子連れボランティアだった頃の子供たちと障害者やお年寄たちとのふれあいは体験者ならではの話だった。我が子の不躾な振る舞いに、むしろ当たり前のこととして受け止める障害者の姿勢。子供の成長にも大いに役立ったに違いない。活動の具体手内容が紹介され、経験を通した苦労や喜びが率直に語られる。キラリと光る言葉が心に沁みる。
 「存在ボランティアというのがあります。独居老人宅に伺い、何もしないでただそこにいるだけの活動です。それだけを必要とされるお年寄りがいらっしゃるんです」「長くお世話したお年寄りが亡くなられて初めて、私が支えていたのでなく、私が支えられていたのだということを知りました」
 ボランティアとは何か?まだまだ自分にはできない世界のようにも思う。ただその入口を覗かせて貰ったような気がした研修だった。

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