ひばり・・・春を告げる鳥2009年03月27日

 私の朝の散歩道には桜並木が多い。この時期には桜の蕾が千変万化の趣きを見せている。地形や日当たりや品種によって、芽や緑の膨らみやピンクの蕾などが歩みに沿って様々に登場する。そんな時、有馬川沿いの日当たりの良い土手に濃いピンクの五分咲きの桜を目にした。青空に浮ぶその鮮やかな早咲きのピンクが春を告げていた。
 有馬川沿いの遊歩道を抜けて田園地帯に入った。心和む田圃の風景が広がっている。鶯の鋭い鳴き声とともにヒバリ(雲雀)の穏やかな鳴き声が聞こえて来る。ピユピュイピーユ・・・ピユピュイピーユ・・・。子供の頃の風景を思い出した。青空の彼方でさえずっていた雲雀が、まっしぐらに田圃の畦に降り立った。雛に餌をやるためだ。雛を見つけるのが私たちの遊びだった。雲雀が降り立った所に雛はいない。悪童たちから雛を守るために親鳥はそこからせっせと歩いて巣に辿り着くのだ。いつも私たちは雛鳥を見つけられなかった。ヒバリは春を告げる鳥だという。
 散歩道の終点近くの石材屋さんに辿り着く。黒やぎハッチャンが縄張りの斜面でうずくまって日向ぼっこをしていた。訪れたらしい春を体中に浴びていた。

 トルコツアーのHP「カッパドギアの奇岩群」「アンカラ・エキスプレス一等寝台列車」をアップした。
 http://www.asahi-net.or.jp/~lu1a-hdk/tabi-Turkey.top.htm