手に汗握るWBC優勝決定戦の攻防2009年03月24日

 昨日のアメリカ戦に続いて今日の韓国とのWBC優勝決定戦もテレビ観戦した。ともに平日午前からの試合開始である。リタイヤ生活ならではの贅沢である。
 昨日のアメリカ戦は安心して見られた。それだけに大味な試合展開だったが今日は違う。小刻みな加点の手に汗握る緊張感溢れた投手戦が続く。ここまで2勝2敗と五分の対戦の宿敵・韓国である。今日の試合が決着となる文字通り決定戦である。8回裏ツーアウトまでの先発・岩隈の力投は見事だった。100球の制限投球数ぎりぎりの97球でフォアボールを出し、杉内にスイッチした。杉内が期待に応えて見事にセカンドライナーに討ち取る。3-2と最小得点差の日本リードで最終回を迎えた。
 9回の攻防は、緊張の連続だった。先行日本はチャンスを掴むものの後続がなく無得点。韓国の攻撃となり、ピッチャーは杉内から日本のエース・ダルビッシュに交替する。先頭打者を見事なストレートで三振に打ち取り、ダルビッシュの好調さを窺わせた。ところがここからが良くない。二者連続のフォアボールを出してしまう。次のバッターはからくも三振に討ち取り何とかツーアウト。祈るような緊張感を韓国バッターのヒットが打ち砕く。ついに追いつかれた。後続は何とか討ち取って延長戦となる。
 10回表の日本の攻撃。市川、岩村と繋いで、ツーアウト1、3塁という絶好の場面でイチローを迎える。すかさず岩村が走って2、3塁となる。ツー・ワンと不利なカウントからイチローがファールで粘る。粘った末にイチローのバットが最後に火を噴く。センター前の2点タイムリーである。さすが!世界のイチロー。侍ジャパンのチームリーダーである。このWBC戦は精彩を欠いていたイチローが土壇場で見事に期待に応えてくれた。優勝をほぼ手中におさめたかに思える最高の一打だった。誰もいないリビングで思わず「ヤッターッ!」と声をあげてしまう。
 10回裏はダルビッシュがフォアボールひとつを出すものの二人から三振を奪いツーアウトを迎える。固唾を呑んで見守る中、最後の打者を三振で切って取った。ガッツポーズを決めてダルビッシュが吼えた。勝ったッ!優勝だッ!アノ韓国を負かした。こうなると9回裏の失点による延長戦入りも、より大きな感動をもたらすための演出でしかない。
 このところ国際的にも国内でも暗い話題ばかりが続く日本だった。そんな中でのこの優勝は、溜飲の下がる価値ある出来事という他はない。

 昨日から今朝にかけてトルコツアーの旅日記HPの3サイトをアップした
 http://www.asahi-net.or.jp/~lu1a-hdk/tabi-Turkey.top.htm