自治会誘致の小売業者の出張販売2011年03月29日

 昨日の朝の散歩途中で住宅街のゴミステーション・フェンスに掲示されているポスターが目についた。自治会館で営業する小売業者二社の出張販売の案内だった。昨年、住宅街の中にあったスーパーが退店した後、買物難民化したお年寄りの要望に応えて自治会が急きょ誘致したものだ。ポスターを見て10時から販売があることを知った。一社は月2回、もう一社は毎週1回の販売である。早速見ておこうと思った。先日の自治会臨時総会でもお年寄りの買物問題はテーマのひとつだった。  11時過ぎに自治会館を訪ねた。会館前には業者の「旬鮮市」の幟が立ち、建物壁際にはケースに入った野菜が並んでいる。会館内の会議室にもテーブル上の発泡スチロール容器などに総菜や加工食品やデイリーフーズなどが並べられている。買い物頻度の高いもの中心の品揃えである。高級スーパーとして知られる業者であり、加えて出張販売のコストも無視できない。小さな売場を数人の販売スタッフが切り盛りしている。価格帯は他のスーパーに比べて幾分高くなっている点は止むをえまい。それでもお年寄りを中心に予想以上の来店客の姿があった。  責任者らしきスタッフに訊ねると、「売上は何とか営業が継続できる程度には確保できています」とのことだった。顔を合わせた自治会役員の情報では、野菜を中心に販売する豊岡のもう一社の売り上げの方が良いとのことだ。  分壌開始後30年近い住宅団地である。確実に高齢化が進行している。お年寄りだけの世帯を中心に買物難民化しているという声もあながち誇張ではあるまい。二社の売上の堅調さがそのことを裏付けているようだ。短期間によく対応した自治会の動きに拍手した。