同期入社OB会の微妙な空気2012年12月02日

 8月に現役時代の同期たちとのOB会に参加した。http://ahidaka.asablo.jp/blog/2012/08/09/ 会場は難波高島屋前の一等地にあるカラオケ店の一室だった。5時間ばかりをカラオケ厳禁でひたすら飲み、しゃべるという会合だった。会費3千円で長時間飲み食いできるという幹事の意表をついたカラオケ店利用の企画に感服したものだ。
 昨日、そのOB会の忘年会が同じ会場で開催され、14人の仲間が集まった。何人かは前回の顔ぶれと入れ替わっており、懐かしい顔とも再会できた。1時間ばかり自由に歓談した後、恒例の近況報告となる。お互いにツッコミを入れながらの報告だったが、4ヶ月前に近況を語ったばかりである。さすがに追加してしゃべるほどの中味は少ない。4時過ぎには全員の報告が終わった。これまた恒例の集合写真を撮った後、所用があったので先に席を立った。
 現役時代に職場生活を共有した同期入社のOB会には微妙な空気が流れるものだ。リタイヤ後の期間が短いほどそれは色濃いものがある。80人ほどいた同期は入社後多くの職場に分散し、以降異動のたびに離合集散したものの仕事上の関わりの濃淡は大きい。リタイヤ直前の肩書の格差もまた大きく、上司部下の関係も珍しくはない。今日のOB会はリタイヤして3~4年のメンバーが中心である。嘱託や顧問という形で尚グループ企業に在籍する者もいる。現役生活の生臭さが残る時期のOB会でもある。現役当時の仕事がらみの昔話は極力避ける配慮が必要かもしれない。むしろ現状の厄介事や今後の抱負こそが共感を呼ぶ筈だ。前回会合でそれぞれの「大病自慢」で大いに盛り上がったのもその証左だろう。
 現役時代の職場生活の昔話はまだ生々しさが鼻につく。それでも枯れた話題として現役生活を懐かしく語り合える日がいつか来るはずだ。