学習用冊子「有馬川物語」2013年10月10日

 知人のfacebookで「みんなで語り、伝えよう!有馬川物語」という学習用冊子のインターネット版が紹介されていた。国土交通省近畿地方整備局六甲砂防事務所発行の冊子だが、作成は宮田神戸大学名誉教授を委員長とする学識経験者7名からなる六甲山系有馬川地域防災学習ゾーン検討委員会である。
 A4サイズの99頁に及ぶ冊子は、「私たちの住むまちの不思議」「私たちの住むまちの素晴らしさ」「私たちの住むまちの安全を考える」という3章で構成されている。第1章では、六甲山地の地形や断層、有馬川の概要が、第2章では、六甲山地の自然、まちの暮らしと歴史が、第3章では、自然の脅威と土砂災害、砂防事業、山やまちを守る地域の取り組みなどが紹介されている。有馬川流域の自然、文化、歴史、防災についての本格的な解説サイトと言える。しかもPDFファイルの全データがネットからダウンロードしてプリントできる。
 昨日のブログに、11月20日の山口公民館での第9回山口風土記探訪講座「有馬郡物語」のことを記した。「有馬郡の概要と歴史を知り、その結びつきを繋いだ旧街道や鉄道、ゆかりの人物・有間皇子を紹介する」と案内チラシに書いたが、有馬郡を繋いだ大きな柱に有馬川があったことは否定できない。ところが有馬川についてのまとまった資料がなく、講座内容に盛り込めなかった。
 今回の「学習用冊子・有馬川物語」はその意味では絶好の資料だった。早速、大部の資料をダウンロードし目を通した。これをベースに講座内容に「有馬川」を追加しようと思う。