紅葉のさくら並木の健気な一輪2013年11月08日

 玄関ドアを押し開けた途端に冷気を含んだ外気が襲った。肌寒さにかすかな冬の足音を聞いたような気がした。早朝6時過ぎの有馬川沿いの散歩道は日の出前の薄闇を漂わせていた。さくら並木はすっかり紅葉の装いをまとっていた。
 さくら並木の中ほどに葉っぱの抜け落ちた二本の異端のさくら樹が立っている。なぜかこの二本にだけ季節外れのさくらの花弁を咲かせていた。10月中旬に見つけて以来1カ月が経過した。多い時には数輪の花を目にした。
 今日目にしたのは小さな花弁をつけた一輪だけだった。健気に寂しげに咲いた一輪にカメラを向け、そっとシャッターを押した。

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