BSプレミアム「激走!シルクロード 104日の旅」2014年05月24日

 NHKのBSプレミアム「激走!シルクロード 104日の旅」の5回シリーズの再放送を観た。世界各国から集まった様々な年代と職業の旅人たちがトルコのイスタンブールから中国の西安まで改装トラックで走るシルクロードの旅に密着取材した番組である。
 シルクロードの旅は、シベリア横断鉄道の旅と並んで、私にとって憧れの旅である。とはいえ連れ合いは、辺境の地を旅することを断固として拒否している。自分だけでなく亭主がひとりで旅することも、それがパックツアーであっても認めない。従って憧れの旅は見果てぬ旅に終わりそうだ。そんな事情の中で見つけたのがこの番組である。これはもう見逃すわけにはいかない。
 104日をかけて1万7千Kmのシルクロードをキャンプ生活をしながら走破し、トルコ、イラン、トルクメニスタン、ウズベキスタン、カザフスタン、キリギス、中国の7ヵ国を訪れる。イギリスのツアー会社が主催するHPを見て応募した見知らぬ旅人たちが相乗りして旅をする。メンバーは途中の通過点で入れ替わるが、全行程参加の費用はひとり約80万円だという。
 第1回のトルコのカッパドギアの映像で見覚えのある風景が映された。5年前に「トルコ周遊8日間」のツアーで訪れたシルクロードの宿泊施設キャラバン・サライ(隊商宿)だ。 http://www.asahi-net.or.jp/~lu1a-hdk/tabi-Turkey5.htm
 見終えて思った。相乗りの見知らぬ旅人たちとキャンプ生活を続けながらの協働と冒険の旅である。トラックの荷台やキャンプ地で大自然を全身で満喫できる旅である。旅先の異文化や現地住民に生で触れあう交流と体験の旅である。旅がもたらす楽しさや感動をこれほど満喫できるスタイルは他にあるだろうか。今となっては到底味わえそうにない羨ましい旅模様だった。

コメント

_ 和道 ― 2014/05/24 17:35

 久しぶりにコメントします。
 貴方のシルクロードへの見果てぬ夢、よくわかります。  私も先月、体調を考えれば最後のチャンスかと思い、憧れのブッダの聖地、インドを旅しました。
 旅行中は仏跡だけでなく、カルチャーショックの連続でした。
 二度シルクロードを旅した経験から言えば、ぜひパック旅行でも行くべきだと思います。奥さんが心配するような辺境の地という不自由さはまずありません。
 できればカシュガルやウルムチを含めた行程が理想なのですが、民族紛争のさなかであることを考えれば無理はしない方がいいと思います。

_ 明日香 亮 ― 2014/05/25 12:30

シルクロードには二度も行かれたんですね。羨ましいです。ブータンにも行きたいのですがこちらも無理です。老いては嫁に従えですから。
インド紀行のカースト制度とその後の総選挙の結果が意味するものを興味深く読みました。大作主義の記事のひとつひとつが読み応えのあるものに仕上がっています。
放課後達人倶楽部も愉しめました。

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