「逝かないならできるだけ永く」モード2014年07月30日

 日曜の朝だった。早朝ウォーキングを終えて住宅街の自宅近くを歩いていた。ポケットのスマホ携帯のバイブが振動しコール音が聞こえた。家内からの着信だった。「お父さん!今どこにいるん?大丈夫?」
 慌てて腕時計を見た。8時を過ぎている。早朝ウォーキングは遅くても7時半には終えている。いつもならとっくに帰宅している時間だ。マクドナルドで読みかけの本を夢中で読んでいて思わぬ時間を過ごしたようだ。「今、帰っている。もうすぐ家に着くから」。
 猛暑でお年寄りの熱中症被害のニュースが相次いでいる。早朝とは言えこの暑さである。家内がお年寄り年代の連れ合いの身を案じたとしても不思議はない。
 10日ほど前に「老後の連れ合いとの逝き別れ」http://ahidaka.asablo.jp/blog/2014/07/19/7392563 をテーマにこのブログで記事にした。年配の奥様方のご主人との死別の好ましいタイミングを話題にしたものだ。要は、「逝くなら早目に、逝かないならできるだけ永く」ということと結論付けた。当然この話題は格好の夫婦ネタである。我が家でも家内にネタ振りして納得し合ったものだ。
 ところで、我が家の亭主もすでに古希を目前にした年代である。「行くなら早目」をとっくに過ぎて「逝かないならできるだけ永く」モードに突入している。家内の安否確認コールの背景を忖度して苦笑した。