空地・空家問題の市の関係部署との懇談2015年09月26日

 昨日の午後、コミュニティセンターで住宅街の空地空家問題について福祉ネットと市の関係部署との懇談の場をもった。市からは係長と担当者、福祉ネットからは議長の自治会長、議長代行の社協分区長、事務局長で民生委員の私が出席した。
 住民から民生委員の私に管理不良の空地及び空家の相談を受けたことがきっかけだった。開発後30年以上を経過した住宅街はあちこちで空地空家の管理不全による美観、環境、衛生、災害等の問題が散見されるようになった。
 懇談ではそうした状況を伝え、市の対応策を訊ねた。市所管部署から次のような見解があった。空地問題は「あき地の環境を守る条例」により「指導→勧告→命令→罰金」という手順で対応している。当該物件は過去何度も書面通知による指導を行ったが改善がないので次のステップを検討したい。空家問題は空き家対策特別措置法が今年5月に施行され、市でも空き家対策に着手した。指摘の空き家については実態をこの後確認し、必要に応じて指導等の措置を講じる。
 また今後の協議の進め方についても、住宅街全体の問題のある空地空家を点検しリスト化して市に提示すれば対応してもらえるかと質したところ、市もパトロール等で実態把握に努めており住民側の情報が得られれば重点的に対応が可能でありありがたいとのことだった。
 住宅街では従来、自治会役員が1年ごとに全員入れ替わるという事情もあり、空地空家問題等の新たな重い課題は先送りされてきた。今回、社協が中心になって自治会も含めた地区の関係団体の連携組織である福祉ネットが発足した。この組織をベースにすることで初めて市の関係部署との懇談が可能になった。個別の案件だけでなく今後の協議の道筋も見えた。福祉ネットとしても初めての具体的な取組みの第一歩を踏めたように思う。