花ちゃん不思議発見2016年01月04日

 花ちゃんが生まれて一カ月半が過ぎた。我が子の時には味わった記憶の乏しい乳児の生態を間近に眺めながら暮らしている。里帰り出産の母方祖父の特典でもある。抱っこしたり、寝かしつけたり、幼児言葉で話しかけたりしながら、花ちゃんの生態の不思議を見聞し驚かされる。
 そのひとつは、豚鼻である。娘が授乳している時などにブヒブヒと豚の鳴き声のような音声を鼻から発する。最初に耳にした時はその異様で大きな音声にびっくりした。同時にブリブリと大きなおならを発して上下で奏でる音声に笑ってしまったこともある。ネットで調べると乳児期に一般的な生理現象のようだ。赤ちゃんは母乳やミルクをしっかり吸うために、鼻腔が狭く出来ているため、ブヒブヒ言いやすい。成長するにつれて鼻腔も広がり治まるようだ。
 もうひとつは、座り抱っこのブーイングである。むずかり気味の花ちゃんを抱っこしてあやすには立って上下動を繰り返す。これが最も効果的であることは学習した。問題はいつまで続けるかである。高齢じいちゃんの体力は長くは続かない。閉じた瞼と相談しながら隙をみて椅子やソファーにそっと座ってみる。これが花ちゃんにははなはだ不興である。途端に顔をしかめて唸りだし一気にギャー泣きに転ずる。孫守りじいちゃんは狼狽して慌てて立ち上がる。それにしても不思議だ。抱いている形は同じなのになぜ座ったことを察知できるのか。
 今ひとつは、タケモトピアノCM効果である。一カ月ほど前に財津一郎のタケモトピアノのCMを聞くと赤ちゃんが泣きやむという噂を確かめるべく花ちゃんに試してみた。生後一カ月にも満たない時期だった。結果は一瞬泣きやむもののすぐに再び泣き始めた。昨日、テレビで同じCMを目にして再び試みた。生後50日を迎えたこの時期はさすがに効果があった。しばらくじっと不思議そうな顔をしたまま泣きやんだ。赤ちゃんを刺激する音のオンパレードを聞き分けられるだけの成長の証なのだろう。タケモトピアノ伝説は生きていた。