とかく年寄りの誕生日はメンドクサイ2017年06月01日

 古希を越えた誕生日は嬉しくもなんともないというのがホンネだろう。とはいえホンネを口にするのも大人げない。一方で家族から誕生日を忘れられているのもやるせない。とかく年寄りの誕生日の想いはメンドクサイ。
 当日の三分の二以上が過ぎた夕方、自分自身が忘れていた誕生日を思い出し「今日、誕生日やったんや」と口にした。傍にいた家内の一瞬うろたえたような雰囲気が伝わった。「ケーキ買うてこうと思たけどお父さんの好きなん買うた方がええやろ」と取り繕っていた。平穏な日常の老夫婦の他愛のないヒトコマである。
 翌日のお昼前、「誕生祝いにどっか食べにいこか」と家内が言う。あちこちの店で夫婦の誕生日登録を済ませている。それぞれの店から誕生祝いのクーポン付きの案内状が送られてくる。家族は忘れていてもお店の案内状は律儀に誕生日を知らせてくれる。結局、いつものプチ贅沢回転寿司の「流れ鮨・三代目おとわ」に出かけた。
 ミニコミ紙限定ランチ「彩り寿司と季節の一品」を注文した。色とりどりの九枡の握り寿司に桜えびかき揚げ、6品の小鉢、赤出しにデザート2品がついている。案内状クーポンを提示して抹茶アイス中心の贅沢デザートで誕生日を祝ってもらった。
 今年の誕生日も何事もなく平凡でささやかな祝いで通過した。

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