ご近所のおじいさんの遺品の「ゴルゴ13」2017年05月31日

 ご近所のひとり暮らしのおばあさん宅に出かけていた家内が紙袋を提げて帰ってきた。なんと紙袋の中身は劇画「ゴルゴ13」の7冊の単行本だった。
 私も民生委員として何度も訪ねたお宅である。昨年おじいさんが亡くなり仏壇にお参りした。おばあさんはおじいさんの死から1年近く経ちようやくひとり身の生活に向き合う気持の整理がついたのだろう。家内が訪ねた時、おじいさんの遺品の処理の最中だった。そのひとつがくだんのゴルゴだった。私自身も現役時代にはよく読んだ作品である。我が家にもかつて単行本が書棚の一角を占めていた。そんなよもやま話の末に家内はおじいさんの遺品を持ち帰ることになったようだ。
 家内から事情を聞き、7冊の単行本をあらためて手に取って眺めた。あの人もこの作品の愛読者だったのかと、おじいさんの面影を懐かしく思い起こした。昨日、今日と一気に読了した。久々のゴルゴはリタイヤ後の私には少し距離ができていた。世界を股にかけ国際政治にもコミットして活躍するゴルゴはやっぱり現役世代のヒーローだった。そんな感想を抱きながら、80歳を超えたおじいさんが晩年に尚ゴルゴを読んでいたということを知ってチョッピリ尊敬した。

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