久々に労働運動を語った2017年06月08日

 一カ月ほど前に東京のさる私立大学の経済学部教授から突然のメールを頂いた。我が国のチェーンストアの労使関係についての研究者で1970年代から1980年代のチェーンストア労働界や出身労組の動向についてのインタビュー取材の申入れだった。現役時代に懇意にしていた業界労組OBの紹介だった。了承する旨返信し取材の日程と場所を打合せた。
 その取材の日を迎えた。13時にJR宝塚駅改札口で落ち合い、最寄りのホテルラウンジで2時間に渡って取材に応じた。取材内容は多岐にわたった。当時のチェーンストア労働界を支えた人物像という視点での私自身のプロフィール、出身労組の結成の経過やその後の活動状況、経営側の労組や上部組織についての認識や対応、チェーン労協等の上部組織との関わりや流通産別構想についての対応や意見、企業内における労組の役割・機能についての意見等々である。
 私のHPに掲載した関係する著述を事前に紹介しておいた。そのこともあってかよく情報を把握された上でのポイントを押さえた質問があいついだ。私の労働運動経験の集大成ともいえるチェーンストアエイジ・ニュースへの寄稿論文 http://www.asahi-net.or.jp/~lu1a-hdk/ronbun3-1.htm も10数年前に読まれたとのこと。その頃からいつか取材をしたいと思っていたという嬉しいお言葉も頂いた。出身労組のパート組合結成直後にも来訪して取材したということもお聞きした。初対面ながら実際には様々なつながりがあったのだ。
 飾らない実直なお人柄で謙虚に耳を傾ける取材姿勢に、ついつい饒舌に突っ込んだ裏話も含めてお話しした。20歳若い働き盛りの研究者を相手に、久々に20代から30代の意気盛んだった頃の体験の思いのたけをぶつけさせて頂いた。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック