「共生の町づくり」の風景2017年12月28日

 介護者の会でひとり住まいの高齢女性から庭木の処理や草抜きができなくなって困っているという声があった。同席のボランティアコーディネーターが手配をしてよりそいサポートからボランティアを派遣した。
 民生委員の高齢者実態調査で認知症の舅さんの介護にご苦労を伺った。気の休まることのないお嫁さんの息抜きの場があればと思った。この地区での認知症カフェの立上げが着々と進んでいる。
 ひとり住まいの高齢女性の認知症が進行し日常生活に支障が出始めた。担当ケアマネさんの呼びかけで民生委員、ご近所さん、ヘルパー、趣味のサークルの友人、介護施設スタッフ、ご家族が一堂に会して多面的な支援を話し合った。
 施設スタッフから住宅街の盆踊りに車いすの障がい者の参加要望が伝えられた。地区社協で受入れを担当し、当日お二人の障がい者が車イスで盆踊りの輪に加わった。
 民生委員として健やか赤ちゃん訪問で若いママに地域の子育て支援を紹介した。会話の中でアクセントの違いに気づいて訊ねると中国出身とのこと。近くに身寄りや知人のいない異国での二カ月児の育児である。どんなに孤独で不安だろう。社協の子育てサロンを紹介すると目を輝かせてかせて頷かれた。数日後の子育てサロンに同じ月齢の赤ちゃん連れのママと楽し気に寛ぐ中国出身のママの姿があった。
 会員減少と役員確保に苦慮する子ども会のクリスマス会をオヤジ会有志が応援した。オヤジ会メンバーのクリスマスソングの歌唱と独楽回しの特技が披露された。ゲーム運営にオヤジたちが加わり例年にない子どもたちと祖父世代の交流の風景があった。
----------------------------------------------------------- 2年前の地区社協総会で第8次地区福祉計画を策定した。目標は「誰もが安心していききと生涯を暮らせる共生の町」とした。この目標実現のための理念は「共生の町」である。様々なハンディを抱えた人々が健常者と一緒に支え合う「共生(共に生きて、共に生かされる)の町づくり」を目指している。2年半を経過し、あらためて「共生の町づくり」の必要性は加速化し、そのための様々な取組みが徐々に進展しつつある。「共生の町づくり」の風景を綴った。