疫病蔓延下の学童保育の現場2020年03月12日

 新型コロナという怪獣が世界をパニックに陥れている。我が国では小中高校等の一斉休校という措置が唐突に実施された。教育現場は大混乱である。とりわけ児童の保育現場の大変さは想像に難くない。
 地区社協会長としてまた民生児童委員としてその保育現場を把握しておきたいと思った。9時半頃に地区の育成センター(学童保育)を訪ねた。指導員お二人の下で20名ほどの子どもたちが静かに机に向かって本を開いていた。寺子屋形式の机の両端に二人ずつマスクをした子どもたちの勉強風景だった。指導員さんに声を掛け困り事を訊いた。すぐに返ってきたのは「マスク不足」である。保護者に持参をお願いしても確保できないとの声も多い。お母さんの手づくりマスクで凌いでいるケースもあるようだ。地元の育成センターは市社協の運営である。今月下旬の市社協評議員会に出席予定である。評議員だから伝えられるメッセージがあれば連絡してほしいとお願いした。
 その足で育成センターと同じ敷地内の小学校の見守り保育の現場を訪ねた。1階の多目的室で4人の子どもたちと男女各1名の先生の見守り保育が行われていた。予想外に利用者は少ないようだ。困り事をお聞きすると「子どもたちの退屈をどうカバーできるかが悩み」とのこと。育成センターのようにプログラムのない見守りならではの悩みだろう。わずかに天気の良い日に校庭で遊ばせられることが救いのようだ。教頭先生と少しだけお話しできた。利用登録者は9名だが実際の利用は数人で推移しているとのこと。先生や特別指導学級指導員と青愛協の応援で見守り自体は賄えているようだ。
 疫病蔓延下の学童保育の現場を後にした。