早起きの至福のひと時2008年07月26日

 猛暑が続いている。日暮れてもうだるような熱帯夜が続く。明け方、にじみでる寝汗に目覚めた。二度寝の利かない年齢である。やむなく床を離れて手早く朝食と身支度を整え自宅を出る。5時過ぎのいつもより早い早朝ウォーキングである。日の出前の心地よい冷気が身を包む。多くの人が眠りの中にあるこの時間帯は、猛暑の一日の最も気持ちの良い時間帯でもある。
 そんな浮き立つような気分がいつものコースを延長させた。道場町平田の水田を貫く農道の左折地点を北に直進した。山麓が途切れていつもは見ることのない三田の山並みが見えてきた。
 右端に丸みを帯びた独特の山頂をもった鏑射(かぶらい)山がある。そのすぐ左に富士の名に恥じない形状をとどめている有馬富士が見える。日の出前の朝もやに包まれた山並みを背景に道場町塩田の集落がある。茅葺屋根もあるその素朴なたたずまいと背景の美しい山並みが一服の山水画にも似た絶好のビユーポイントを造り出している。この時間帯のこの地点でしか味わえない安らぎに包まれた。