名来のアートスペースPAOのクラシックの夜2015年04月06日

 昨晩、クラシックのピアノ、バイオリン、チェロの室内三重奏を聴いた。会場のアートスペースPAO http://npo-asp.jp/topは何と旧山口地区名来の道場町に近い所にある。半年ほど前までは休眠状態の「子ども博物館」の看板がかかっていた建物だった。NPO法人ASPに運営委託して再開されたようだ。
 この建物は名来在住の知人の家が所有している。先日、朝の散歩の通りがかりにこの建物玄関に掲示されたコンサートのポスターを見つけ興味を持った。その知人と別件でメールのやりとりをした際にコンサートの予約もした。そして昨晩、チョイ呑みオヤジ会の知人を誘ってコンサートに出かけた。
 18時前に会場に到着し1500円の入場料を支払い二階に上がった。初めて入った建物は玄関横には喫茶室もあり予想外に広くてきれいなビルである。二階ホールの半分がピアノが置かれたステージスペースで、半分が50席の客席スペースである。開演時には40人近い観客が席を占めた。
 出演は、白藤望とその音楽仲間によるピアノトリオとのことで女性ピアニストを中心としたアンサンブルである。ハイドン、クライスラー、ベートーベンといった作曲家の曲が休憩を挟んで1時間半に渡って演奏された。クラシックの造詣に乏しいが、間近に聴く室内楽は心に沁みる躍動感のあるひと時だった。ただホール自体が演奏用に建てられたものでないだけに音響効果に難があると思えた。
 帰り際に観客の顔ぶれを見たが知った顔は見かけない。地元以外のクラシックファンや出演者の関係者がほとんどで、地元住民にはなじみが薄いのだろう。それにしてもこの小さな田舎町で本格的なクラシック演奏に触れ合える場があること自体が奇跡的である。