老人の自覚2016年01月05日

 古希を迎えて何となく自分が老人になったと自覚するようになった。70歳という年齢は「老人」を意識させる節目ではないかと思える。一般に高齢者とは65歳からといわれる。さらに75歳以上を後期高齢者と呼ぶ。後期高齢者との対比で65歳からは前期高齢者と呼ばれるようになった。どうやらこの中間点である70歳を迎えて、元気な高齢者の峠を越えて下っていく自覚が「老人」を意識させるのだろうか。
 高齢者と老人は似て非なるものがある。65歳を迎えて高齢者と呼ばれることに多少の違和感はあっても多くの人は受け入れているのではないか。ところが老人と言われると抵抗感は大きい。例えば老人会に65歳から加入する人は、とりわけ男性では稀である。実際、自分自身が60代後半で加入した時、最年少の若手?だった。ことほど左様に世間では高齢者が齢(よわい)を重ねてその先で老人になるという暗黙の了解があるように思える。
 反面、イメージ的には「老人」よりももっと上のように思える「じいちゃん」「ばあちゃん」は意外と受け入れられている。これは孫との関係を表現する呼称である点が大きい。孫に向かってはどんなに若くても「じいちゃん」を自称するほかない。私自身も花ちゃんに向かって「じいちゃんやで~」と臆面もなく語りかけている。実はこの「孫を通じたじいちゃん体験」が、多くの高齢者に「老人の自覚」をスムーズに促すファクターになっているようにも思える。

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