市社協の役員・評議員研修2017年08月31日

 西宮市社協主催の研修会に参加した。社会福祉法人の制度改革に伴い市社協の在り方の様々な改革が実施されている。28名の評議員のひとりとして必要な知識は修得しておこうと思った。制度改革を中心に兵庫県社協の地域福祉部職員と市社協の事務局長から各1時間のレクチャーを受けた。
 聴く機会の少ない県社協のレクチャーの印象的な話題を整理しておきたい。冒頭に日本の総人口の鎌倉幕府以来の推移が折れ線グラフで示された。それまでのなだらかな増加が明治維新以後急激に増加し、2010年の約1億3千万人をピークに今度は一気に減少する。2100年には約5千万人にまで落ち込むという。この変化は千年単位でみても類を見ない極めて急激な減少である。我々はこの急激な人口減少社会の真っ只中にいる。これからの地域福祉を考えるうえでの重大なファクターである。
 その他、無縁社会や経済的困窮が新たな課題をもたらしている。「ごみ屋敷」「引きこもり」「ダブルケア(介護と子育て)」「8050問題(安定収入のない50歳前後の息子と80歳前後の親の困窮家庭)」等々。
 最後のまとめでは「地域福祉のコーディネーター役としての社協の役割」が語られた。「生活・福祉課題の広がりと、福祉を進める主体の多様化が進む中では、多様な主体や資源をつないで組み合わせていきながら、地域福祉を推進していくことが必要です」と結ばれた。福祉ネットの目指しところとオーバラップする指摘であり、我が意を得たりという想いで受け止めた。