宮っ子全市版の取材2018年02月25日

 先日、”西宮市民の地域情報誌”『宮っ子』編集部から取材を受けた。誌面トップの全市版特集記事の取材だった。全市版の編集会議で山口版編集長である知人から特集記事の取材先として紹介してもらったようだ。特集記事は”高齢化の進展と地域での対応”といったテーマのようで、市内でも高齢化の著しい我が町の取組みが取材先のひとつになったとのこと。
 住宅街のコミセンで同年代の編集者と1時間余り懇談した。編集者から取材の趣旨と経過を一通り伺った後、取材が始まった。編集者の手許には知人から提供された「分区20年誌」があり、事前に読み込んでいただいているようだ。
 取材の趣旨に沿って以下の点を中心にお話しした。
 ①我が町の1982年以降の大規模住宅開発が30代後半の団塊世代の持家意識と合致した。そのため人口構成比では団塊世代が他の世代を大きく上回り、2025年問題は我が町の課題そのものになっている。
 ②2025年問題に向けた地域包括ケアシステムに対応するには自治会、社協、老人会、民生委員等の既存の縦割りの組織では限界があった。それらに横ぐしをさして連携し、併せて地域の基幹病院、開業医、介護施設、薬局、ケアマネ等にオブザーバー参加を求めた。福祉ネットという連携組織だからこそ地域支援マップ等の組織を横断する地域支援の現状を「誰もが安心して生き生きと生涯を暮らせる共生の町」という目標に沿って図表化できた。
 ③共生の町づくりに向けた地域ぐるみの取組みには人材発掘と確保が必要だ。とりわけ団塊世代をはじめとしたリタイヤオヤジの地域活動への参入が欠かせない。具体的には「ちょい呑みオヤジ会」という呑み会を通じた地域での居場所を発足させた。3年を経て会は33回を数え会員40名を擁するまでになった。親睦と交流を深める中でメンバー有志による様々な地域活動が始まった。
 ④ボランティアセンターの新たなボランティアも開始した。従来無償のカーボランティアだけだったが、高齢者等の自立支援のための家事支援の有償ボランティアをスタートさせ、ボランティアの裾野の拡大を図っている。比較的元気なうちのボランティアとの関わりがあってこそ在宅ケアでの地域とのつながりが可能となるのではないかと思う。