石山の早朝散策2018年11月29日

 娘夫婦の引っ越し手伝いで大津市石山を訪ねた。家財や段ボールケースを片付けて何とか1階和室の寝床が確保できた。その和室で早朝5時半に初めての夜明けを迎えた。
 早速、いつもの早朝散策に出かけた。初めての街である。あらかじめGoogleマップで下調べしておいた。JRと京阪の石山駅周辺を巡る。JR駅前には大津市内に足跡を残した松尾芭蕉の銅像がある。駅前の東海道(国道1号線)を東に向い瀬田川の手前で南下する。瀬田川はカワウソに似た琵琶湖の尻尾の先から流れでた大河である。途中で東に折れて瀬田川沿いの遊歩道を歩く。早朝の瀬田川でカッターボートの練習風景が望めた。
 前方に「名勝・瀬田の唐橋」が現われた。古来から東海道と京都を結ぶルートの中で瀬田川を渡る唯一の橋だったため交通の要衝として知られた。そのため唐橋を舞台に壬申の乱、承久の乱、建武の乱など数々の戦乱に巻き込まれた橋でもある。そんな歴史を思い浮かべながら予想外に広い唐橋の歩道を渡った。中州を挟んで小橋と大橋がある。大橋の中央から北の琵琶湖方面を望んだ。夜明け直後の風景の中に琵琶湖が海のような美しい広がりを見せていた。
 唐橋の通りをまっすぐ東に進むと「建部大社」と大書された大きな石碑が建っていた。その奥には大きな石造りの鳥居があり参道が続いている。左折して二の鳥居をくぐると風格のある神門が待ち構えている。神門の先には由緒ある近江国一之宮の建部(たけべ)大社の境内が広がる。祈祷所の向こうに同形式で並列して鎮座する本殿と権殿がある。祈祷所の左右には4社ずつ末社が並びその手前には神木の三本杉が立つ。格式と優雅さを備えた境内をゆっくり参拝した。
 来た道を折り返し唐橋をまっすぐ西に向かった。京阪唐橋前駅を過ぎた先の交差点を北に向い娘夫婦の新居に着いた。90分1万歩ほどの散策だった。マップでみると同じほどの距離で石山寺を散策できるよう度。次回に機会があればぜひ行ってみよう。

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