寒波の中の久々のカワセミ2021年01月16日

 朝7時過ぎに三田方面に向かって有馬川の名来の土手道を歩いていた。先日来の酷寒は薄らいだものの尚寒波は居座っている。時折、シャリシャリという残雪を踏みしめる靴音が聞こえる。
 川面に何やら気になる景色が目についた。長年の経験がカワセミだと教えてくれた。通常は見分けがたい小さな光景である。川面に頭を浮かべた石のてっぺんの小さな黒い点の正体をカワセミとして察知するには同じような経験の蓄積が必要だ。
 この野鳥は違和感のある気配に敏感だ。近づけばまっしぐらに飛び立つはずだ。ところが真横の土手道に立っても飛立つ気配はない。静かにスマホを取り出して通常仕様とズームアッピレンズの2枚を摂った。健気なカワセミはそれを待っていたかのように水平にまっしぐらに飛び立った。